1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11876057
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村松 達夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (60166303)
|
Keywords | 肝臓 / 生体遺伝子導入 / 栄養制御 / ホタルルシフェラーゼ / エレクトロポレーション / 冷却処理 / ドライアイス / 生物発光 |
Research Abstract |
本研究においては外来遺伝子をこれまで生体導入が困難とされてきた肝臓へ導入し、その発現を栄養状態によって制御できるかどうかを明らかにすることを最終目的と定め、本年度では肝臓への外来遺伝子生体導入条件について検討した。 (1)実験動物には10週齢前後のICR系統雄マウスを用い、外来遺伝子としてホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いた。まず肝臓における生体エレクトロポレーション法を用いた遺伝子導入効率の改善のため最適な導入電圧の検討を行った。その結果40Vが最適であった。 (2)また導入後の経時的変動を調査したところ、ルシフェラーゼ遺伝子発現は1日後に最大となり、その後急速に低下することが判明した。 (3)ついで、血流量を低下させるため氷、コールドスプレー、ドライアイス等による標的部分の冷却処理をあらかじめ施した際、遺伝子導入効率が改善された。特にドライアイス処理区ではでは無処理区に比べて数十倍もの遺伝子発現促進効果がみられた。 (4)さらに、実際にマウスの生体肝臓で遺伝子発現があるかどうかをphoton imagingシステムを用い、明らかな生物発光を確認できた。
|