1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11876061
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
角田 幸雄 近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)
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Keywords | 核移植 / 体細胞クローン |
Research Abstract |
体細胞由来子牛の死亡ならびに流産の原因を明らかにすることを目的として、核移植卵由来の胚盤胞における蛋白合成状況を体外受精由来胚盤胞と比較するための実験系の確立を行った。体外成熟卵ならびに体外受精由来胚盤胞を用いて、分析に必要な卵子数を検討したところ、前者では20個以上、後者では10個以上必要なことが判明した。まず、卵子の透明帯を酸性タイロード液で除去後、サンプルバッファに移して使用時まて凍結保存した。ついで、Mini-PROTEAN IIを用いて200vで45〜60分間電気泳動後、固定、染色して銀染色を行った。この条件で、体外受精由来8〜16細胞期胚ならびに胚盤胞、継代培養卵丘細胞を除核未受精卵に核移植して発育した8〜16細胞期胚ならびに胚盤胞をそれぞれ10個ずつ用いて電気泳動を行った。その結果、核移植胚ではいずれの場合も検出できる蛋白量が少なく体外受精胚との比較が困難であった。現在、さらに感度の良い方法を用いて、二次元電気泳動による解析を実施中である。
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