1999 Fiscal Year Annual Research Report
ネコスプーマウイルスを用いた遺伝子導入用ベクター開発の基礎研究
Project/Area Number |
11876063
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 英司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50183439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮沢 孝幸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282705)
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Keywords | 遺伝子導入 / スプーマウイルス / ネコ / Gag / Pol / Env |
Research Abstract |
ネコスプーマウイルス(FSV)はレトロウイルス科スプーマウイルス属に属するウイルスで、ネコにおいて病原性はないと考えられている。本研究の目的はFSVのベクター化による、家畜への安全な遺伝子導入法の確立のための基礎研究を行うもので、本年度は以下の成果を得た。 1.ネコ賢由来株化細胞であるCRFK細胞にFSVを感染させ、感染後48時間後に染色体DNAを回収した。すでに報告されているFSVの塩基配列に基づきプライマーをデザインし、FSVのgag領域、pol領域、env領域をPCRにて増殖、pMosBlueTベクターにクローニングした。さらに塩基配列をDye Terminateor法、ABI PRISM 377 DNAシークエンサーを用いて決定し、FSVの部分DNAであることが確認された。 2.CRFK細胞におけるFSVのGag、PolおよびEnvタンパクの発現はRSV LTRに制御されていることを明らかにした。 3.バキュロウイルス発現系を用いて、Gag発現トランスファーベクター、Pol発現トランスファー 4.ベクターおよびEnv発現トランスファーベクターの作製を行った。 5.発現トランスファーベクターをSf9およびHi5細胞にトランスフェクトさせて、感染性を確認した。 6.現在それぞれのタンパクに対するモノクローナル抗体を作成している。
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Research Products
(1 results)