2000 Fiscal Year Annual Research Report
好中球の化学発光法における活性窒素種の関与とその意義に関する研究
Project/Area Number |
11877061
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
梅田 孝 弘前大学, 医学部, 助手 (50311535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 和夫 弘前大学, 医学部, 教授 (80136788)
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Keywords | 好中球 / 活性酸素種 / 活性窒素種 / ルミノール依存性化学発光 |
Research Abstract |
感染防御や炎症の際にプライミングされた好中球からスーパーオキサイドを始めとする活性酸素種(ROS)が産生されると同時に,nitric oxide synthase(NOS)が誘導されnitric oxide(NO)も産生されるという報告がみられる。つまり,ROS同様にNOSも重要な作用を有していると考えられる。そこで本研究は,好中球が関与する血管内及び組織中の生体反応に対する影響を,ROSの動態から検討すると同時に,その関与が示唆されているNOSの動態をも把握,検討することで,NOSの測定の必要性を明らかにすることを目的としている。 本年度は,これまで得られた測定データをまとめた結果,NOSの基質であるL-arginineの濃度を0,0.001,0.01,0.1,1,10mMと変化させることによるルミノール依存性化学発光の発光量の変化と,NOSの非特異的阻害剤であるN^G-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)による阻害効果を観察,検討し,好中球のROSの産生時に,NOSも同時に産生される可能性があることが示唆された。また現在,本研究が研究最終年度となることから,この結果を含め測定した他のパラメータを詳細に解析し,最終的なまとめを行っている。
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