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1999 Fiscal Year Annual Research Report

なぜ覚せい剤はなかなか止められないのか?脳報酬系機能からの解析

Research Project

Project/Area Number 11877077
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

山本 淑子  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70025617)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塩田 浩平  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80109529)
松本 博志  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60263092)
山本 啓一  京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40025614)
Keywordsmethamphetamine / rat / brain reward function / ICSS* / abuse / dependence / reverse tolerance
Research Abstract

覚せい剤メタンフェタミンの連用によって強い依存が形成されるが、その機序はまだ不明のままである。
我々は、脳報酬系がメタンフェタミンに対する依存形成に重要な役割を果たしているのではないかと考えている。ラットの脳に刺激電極を埋め込み、刺激電極の回路のレパーを開閉して脳に刺激を与えるようラットを学習させる(脳内自己刺激、Intracranial selfstimulation,ICSS)。電極の先端が視床などの特定の位置にあると、学習は容易に行われる。これは多分、刺激によって得られる快感や恍惚感が報酬として作用すると思われる。
ヒトの幻覚や妄想状態を動物で作成することは非常に困難である。しかし、動物に覚せい剤を反復投与した際に観察される行動促進効果の増強すなわち逆耐性現象は、ヒトに見られる精神毒性と共通点が多い。そこで、逆耐性を広義の精神毒性のモデルと考え、これが依存、乱用の成立に関わるという前提のもと、ラットにメタンフェタミンを投与して逆耐性状態にし、脳報酬系における変化を脳内自己刺激法で調べた。
使用した機器は、レバー付きラット用テストケージ、電気刺激装置および制御装置、刺激誘導コードから成る脳内自己刺数実験システムである。10週令、体重約3009のウイスターラットをネンブタールで麻酔し、コーテイングした電極を脳内に植え込んだ。手術からの回復後、刺激誘導コードを接続してレバー押しを学習させた(24時間)後、最初のメタンフェタミンを投与、その後1日1回、計3日間投与した。
最終投与後、自己刺激閾値は上昇しており、報酬系に変化が認められた。
以上の実験では、大阪市立大学文学部心理学教室、梅本守氏のご協力を得た。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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