1999 Fiscal Year Annual Research Report
肝細胞で高発現する新しいレトロウイルスベクターの開発
Project/Area Number |
11877093
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡上 武 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (20150568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
伊藤 義人 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70244613)
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Keywords | レトロウイルス / LTR / 肝癌細胞株 |
Research Abstract |
chimeric LTRの作成 PCR法を用いて、MoMuLVのLTRに変異を導入したライブラリーを作成した。変異ライブラリーを2種類の肝癌細胞に一過性に導入し、表出されたマウスCD8a蛋白をモノクロナール抗体で染色した。しかし、マウスCD8a蛋白の発現の十分に高い細胞群の採取が困難なため、以下の手法に切り替えた。すなはち、MoMuLVとSFFVpのchimeric LTRを作成し、chimeric LTRをプロモーターとするCATベクターの転写活性をoriginalのMoMuLVまたはSFFVpのLTRをプロモーターとするベクターと比較することにした。MoMuLVのLTRのU3 regionをおおむね均等に3つの部分に分けて、各々にprimerを設定した。SFFVpについても、MoMuLVのU3 regionに匹敵する3つの部分に分けて、各々のprimerを設定した。PCR法を用いてMoMuLVをベースとし、1regionあるいは2regionをSFFVpに置き換えたchimericLTRを作成した。 遺伝子発現の検討 肝癌細胞株3種類に、それぞれのchimeric LTRをプロモーターとするCATベクターを作成し、それぞれの転写活性をoriginalのMoMuLVとSFFVpのLTRをプロモーターとするベクターと比較した。chimeric LTRの中で、MoMuLVやSFFVpのLTRよりも転写活性が高いものがみられたので、そのchimeric LTRを用いて、レトロウイルスとしても高い転写活性を持つか否かを現在調べている。
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