1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11877121
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 善文 岡山大学, 医学部, 教授 (70126241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 靖好 岡山大学, 医学部, 助手 (60304309)
百田 龍輔 岡山大学, 医学部, 助手 (80263557)
大橋 俊孝 岡山大学, 医学部, 講師 (50194262)
白井 朋子 岡山大学, 医学部, 助手 (30304299)
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Keywords | 基底膜 / 毛細血管 / IV型コラーゲン / 内皮細胞 / 血管平滑筋細胞 |
Research Abstract |
基底膜のheterogenietyと毛細血管の臓器特異的機能との関係について調べた。 1)毛細血管におけるIV型コラーゲン遺伝子の発現 私共は基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンの6っつのα(IV)鎖に対して特異的に反応するモノクローン抗体を作成したので、それらを用いて各種の毛細血管内皮細胞下の基底膜を免疫組織染色した。その結果、常にα1(IV)とα2(IV)鎖の存在を認めた。また、血管平滑筋細胞周囲の基底膜における分布は、基本構造としてα1(IV)とα2(IV)鎖が存在するが、それに加えてα5(IV)とα6(IV)鎖で構成される分子が血管の種類、場所、機能によって偏って分布することが分かった。 2)XVIII型およびXV型コラーゲンに対するモノクローン抗体の作成 XVIII型コラーゲンcDNA塩基配列から推定したアミノ酸配列をもとに、ラットリンパ節法を用いて、複数の抗ペプチドモノクローン抗体作成を試みた。スクリーニングはELISA、組織染色を用いた。その結果、明らかにVXIII型コラーゲンと反応する複数のモノクローン抗体(NC1ドメインを認識する抗体とNC7を認識する抗体)を得ることができた。また、XVIII型コラーゲンと類似の構造を示すXV型コラーゲンについても、同様の方法でそのモノクローン抗体を作製した。 両モノクローン抗体は各々リコンビナントα1(XVIII)鎖とα1(XV)鎖には反応するが、相同性を示す相互のα鎖には反応しない。また、腎臓組織抽出物を用いたウエスタンプロットで、α1(XVIII)鎖と思われる180kDaのバンドと反応した。これらを用いて組織染色すると、XVIII型コラーゲンは胎盤では基底膜に染色され、IV型コラーゲンとともに、基底膜の主要構成成分であることがわかった。血管基底膜における分布も観察された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] van Wezell et al.: "Ultrastructure and composition of call-exner bodies in bovine follicles"Cell Tissue Res.. 296. 385-394 (1999)
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[Publications] Nakans S et al.: "Differential Tissular Expression and Localization of Type IV collagen α^1(IV),α^2(IV),α^5(IV) and α^6(IV) chains and their mRNAs"Laboratory Investigation. 79. 281-292 (1999)
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[Publications] Toth M. et al.: "Biosynthesis of α^2(IV) and α^1(IV) chains of collagen IV and interactions with matrix metalloprotenases-9."J. Cell Physiol. 180. 131-139 (1999)
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[Publications] Lee G E et al.: "New form of X-linked dominant hereditary nephritis in dogs"Am. J. Vet. Res... 60. 373-383 (1999)
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[Publications] Zheng K et al.: "Absence of the α^6(IV) chain of collagen type IV in Alport syndrome is related to a failure at the protein assembly ecol"Am. J. Pathol. 154. 1883-1891 (1999)