1999 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組み換え乳酸菌の作製とその腎不全治療への応用
Project/Area Number |
11877174
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 利允 名古屋大学, 医学部, 助教授 (20208268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 高志 名古屋大学, 医学部, 医員
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Keywords | 遺伝子組み替え / 乳酸菌 / ウレアーゼ / 腎不全 |
Research Abstract |
(1) 乳酸菌へのウレアーゼ発現ベクターの導入 乳酸菌の発現ベクター(pHS2010,pH2515,pH2311)のクローニング・サイトにKlebsiella aerogensのウレアーゼ遺伝子を組み込み、それらをcompetent化されたJM109(大腸菌)をtransformし、ウレアーゼ活性assay用LBplate(尿素とフェノールレッドが含まれており、ウレアーゼの活性が存在すると、尿素がアンモニアに分解され、アルカリ性となり、コロニーが赤色になる。)でウレアーゼ活性陽性クローン(US-pHS2010,US-pHS2515,US-pHS2311)をクローニングし、それぞれを大量培養後、各プラスミドの精製を昨年度に行った。それらを乳酸菌の一種、Lactobacillus caseiに既報のelectroporationによって導入した。乳酸菌のウレアーゼ活性はウレアーゼ活性assay用MRS plate(上記と同様の原理を乳酸菌用培地に応用したもの)で検討し、陽性コロニーを同定した。 (2)ウレアーゼの発現が確認された乳酸菌クローンのウレアーゼ活性の定量 (1)で得られたウレアーゼ活性陽性の各クローンを、糖源にLactoseを用いたRogasa's mediumに植菌した。37度の好気条件で培養を開始し、培地のOD600が0.6に達したところで、培地中に尿素を添加する。添加後、経時的に培地を少量採取して、培地中の尿素濃度及びアンモニア濃度を測定し、各乳酸菌のウレアーゼ活性を定量した。
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