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1999 Fiscal Year Annual Research Report

アトピー性皮膚炎のストレスによる増悪機序の神経内分泌学的および免疫学的解析

Research Project

Project/Area Number 11877184
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

金子 勝美  日本医科大学, 医学部, 講師 (50267150)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 かやの  日本医科大学, 医学部, 助手
新井 桂子  日本医科大学, 医学部, 講師 (60277118)
芝崎 保  日本医科大学, 医学部, 教授 (00147399)
Keywordsアトピー性皮膚炎 / ストレス / corticotropin-releasing factor
Research Abstract

臨床の場においてストレスにより種々の皮膚疾患が増悪し、ステロイド治療に抵抗することはしばしば経験される。特にアトピー性皮膚炎が精神的・肉体的ストレスによって増悪することはよく知られているが詳細なメカニズムは未だ明らかではない。近年ストレスホルモンであるcorticotropin-releasing factor(CRF)およびその受容体が中枢神経系のみならず皮膚にも存在することが報告され、炎症の増悪とCRFとの関係が注目される。そこで我々はラット腹部にハプテンを塗布し感作を成立させ、その後同じハプテンを背部に頻回塗布し、慢性接触皮膚炎を惹起した。このラットに1日1時間の心理ストレスないしフットショックストレスを連日9日間加えた後に皮膚を採取し、アトピー性皮膚炎患者の皮膚の病理組織像に最も近い皮膚組織像を呈するラットをアトピー性皮膚炎のストレス増悪モデル動物として確立した。このラットは血清IgEは高値を示し、ストレス負荷により表皮が肥厚し、また真皮上層の肥満細胞数が有意に増加していた。これに対し正常ラットに連日9日間同様のストレス負荷を行った場合、逆に表皮は非薄化し、真皮上層の肥満細胞数に影響は認められなかった。前者の表皮角化細胞はPCNA陽性細胞数が増加する傾向を示し、後者は減少する傾向を示した。これは正常皮膚と異なり、アトピー性皮膚炎モデル動物ではストレス負荷により真皮上層の肥満細胞数が増加し、表皮角化細胞の増殖亢進が起きると考えられた。現在はCRF受容体タイプ1選択的拮抗剤を外用により表皮に直接投与、あるいは脳室内に投与するための予備実験を行っており、アトピー性皮膚炎の増悪機序におけるCRFの作用がどのサブタイプの受容体を介しているのか明らかにする予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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