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2000 Fiscal Year Annual Research Report

冬眠誘導物質の肝冷保存における有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 11877201
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

古井 純一郎  長崎大学, 医学部, 助教授 (30264229)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 兼松 隆之  長崎大学, 医学部, 教授 (40128004)
Keywords冬眠誘導物質 / 肝冷保存 / 肝移植 / DADLE
Research Abstract

背景と目的
冬眠誘導物質あるいはその類似物質が、臓器保護効果を有することが知られている。本研究は、かかる特性を有する物質を虚血や冷保存・再灌流障害に対する効果を確認する。
1、肝虚血再灌流障害に対する肝保護効果に関する検討
雄性Wistarラット(200〜300g)を用い、冬眠誘導物質であるdelta-0pioidであるD-Ala2-Leu5-enkephalin(DADLE)を用いて虚血再灌流障害に対する肝保護効果を検討した。方法はラット肝臓の尾状葉を除く95%の肝を阻血し、60分後解放する温虚血再灌流モデルを用いた。クランプ30分前に陰茎静脈よりDADLE1-3mg/kg+生理食塩水0.5mlまたは生理食塩水0.5mlのみ(対照群)を投与し、再灌流後30分の一般肝機能(総ビリルビン,GOT,GPT,LDH)・類洞機能(ヒアルロン酸)について検討した。結果としては、DADLE投与群と対照群の間に有意な差を認めなかった。
2、DADLEの肝冷保存時の細胞保護効果に関する検討
肝臓の冷保存への保護効果を分離肝細胞を用いて検討した。雄性Wistarラット(200〜300g)よりコラゲナーゼ灌流法により遊離肝細胞を採取し、35mmのコラーゲン被覆したシャーレ内で4時間培養(DMEM培養液、37℃、5%CO2)の後、各種臓器保存液[ウイスコンシン大学液・1.5mMDADLE添加ウイスコンシン大学液・乳酸加リンゲル液]に培養液を変え、48時間4℃にて冷保存し、その後の生存率をMTT法にて検討した。結果として肝細胞生存率は、ウイスコンシン大学液単独使用群では75%、乳酸加リンゲル液では30%であったが、DADLE添加ウイスコンシン大学液とウイスコンシン大学液単独保存の間での差は認められなかった。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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