2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11877201
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古井 純一郎 長崎大学, 医学部, 助教授 (30264229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼松 隆之 長崎大学, 医学部, 教授 (40128004)
奥平 定之 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (70336163)
矢永 勝彦 長崎大学, 医学部, 講師 (70220176)
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Keywords | 冬眠誘導物質 / 肝 / 虚血再潅流障害 |
Research Abstract |
DADLE(D-Ala2-Leu5-enkephalin)は、冬眠動物の血中に存在する冬眠誘導物質とほぼ同様の作用を有する。DADLEはオピオイド受容体を介して、心臓や肺に対して温あるいは冷虚血再潅流障害の抑制効果を有することが知られている。そこで、今回DADLEの肝温虚血再潅流抑制効果について検討した。 方法:雄性WistarラットにDADLEを3、5、10、20mg/kg、あるいは生理食塩水を静注したのち92%肝部分温虚血を45分間行った。再潅流120分後に犠牲死させ血液および肝組織を採取した。血清中の肝酵素および細胞膜の過酸化障害の指標として肝組織中マロンジアルデヒドを測定し、DADLEの肝温虚血再潅流障害抑制効果の有無を検討した。 結果:1 DADLE 3mg/kg投与群では生理食塩水投与群と比較してGOTが有意に低値であった(P=0.047)。2 DADLE 5mg/kg投与群では生理食塩水投与群と比較して、GOT(p=0.045)およびGPT(p=0.041)が有意に低値であった。3 肝組織中マロンジアルデヒドは生理食塩水投与群に比較して、DADLE 5mg/kg投与群で有意に低値であった(p=0.028)。4 DADLE 10mg/kgあるい20mg/kg投与群では肝温虚血再潅流障害抑制効果はみられなかった。 まとめ:DADLEの虚血前投与により、肝部分温虚血再潅流障害の抑帯効果を認めた。
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