1999 Fiscal Year Annual Research Report
小腸移植後免疫応答における好中球の役割に関する実験的研究
Project/Area Number |
11877213
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江川 裕人 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40293865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 哲也 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40303820)
上本 伸二 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40252449)
猪股 裕紀洋 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50193628)
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Keywords | 阻血再潅流障害 / ラット / 小腸移植 / 免疫抑制効果 / ロイコトリエンB4受容体拮抗薬 |
Research Abstract |
まず、ラット部分小腸阻血再潅流モデルを用いてロイコトリエンB4受容体拮抗薬の温阻血20分後の潅流早期での病理組織、ミエロペルオコキシダーゼ活性、血清生化学検査を比較した。コントロール群と比較して薬剤投与群では、再灌流6時間後で血清LDHが有意に低下していた。ミエロペルオキシダーゼ活性は有意な差は見られなかったが、薬剤投与群で低下傾向が見られた。これらをふまえた上で、ラット小腸移植の早期拒絶反応モデルBN-LEWIS系を用いて、ロイコトリエンB4受容体拮抗薬ONO-4057の拒絶反応抑制効果を検討した。コントロール群と比較して単独薬剤投与群では、病理組織学的検索において現在のところ、グラフト小腸に明らかな有意差は認められていない。また、グラフト小腸において術後早期にγ-GTPが発現していた。今後、これらに加え免疫抑制剤との併用効果を検討していく予定である。
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