2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11877218
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
田仲 曜 東海大学, 医学部, 助手 (20266414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼島 宏 東海大学, 医学部, 講師 (90204859)
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Keywords | 食道 / 食道癌 / 老化 / iNOS |
Research Abstract |
平成13年度は,平成11・12年度の研究をふまえ,ラットにおける食道発癌物質であるN-Methyl-N-anylnitrosamine(以下AMN)を投与し,投与期間と食道非癌上皮のiNOSの発現について検討することとした.以前の発癌実験で使用していたAMNは発売中止となっており,酒井理化学研究所で発売していたAMNを使用した.以前の実験で14週間投与することによりラットの80%に癌が発生したことから,投与期間は2週,4週,6週,8週,10週とした.投与期間終了後,ラットを犠牲死,すみやかに食道を摘出,ホルマリン固定,パラフィン包埋,HE染色と抗iNOS抗体による免疫染色を行った.HE染色において8週より隆起性の癌が発生,4週から粘膜の過形成が認められた.ほとんどの標本で粘膜全体にiNOSの発現が認められた.これは,以前の発癌実験は,AMNが発売中止になるとのことで大量に購入し保管していたAMNの発癌効果が弱く,発癌までに14週かかっていたのに対し,今回購入したAMNの力価が高く,早い段階での粘膜変化をもたらしたことが原因と考えられた. 今回はAMN投与により過形成を来した粘膜でも,iNOSの発現が起きることが確認できた.しかしながら当初の目的であった投与期間と非癌上皮のiNOSの発現の関係までは解明することが出来なかった.今後はAMNの投与量と投与期間を検討して,どの時点で形態的に正常な細胞がiNOSを発現するのか.またそれは,可逆性であるのかなどについて検討したいと考えている.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hiroshi Kijima: "Immunohistochemical MUC1(DF3 Antigen)Expression of Human Esophageal Squamous cell Carcinoma"Anticancer Reseach. 21. 1285-1290 (2001)
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[Publications] Osamu Chino: "Accumulation of p53 in esophageal squamous cell carcinoma"International Jounal of Molecular Medicine. 8. 359-363 (2001)