2000 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血時における細胞死シグナル伝達機構の調節に関する検討-シグナル調節蛋白(14-3-蛋白質)の役割
Project/Area Number |
11877239
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
野田 伸司 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (70303500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 浩一 愛知県がんセンター, 研究所・生化学部, 室長 (50252143)
郭 泰彦 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (90242718)
坂井 昇 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
岡野 幸雄 岐阜大学, 医学部, 教授 (10177066)
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Keywords | 14-3-3protein / PC-12cell / C6cell / hypoxia / serum deprivation / H_2O_2 / apoptosis |
Research Abstract |
本年度も引き続き、培養神経系細胞であるPC12細胞を用いた虚血モデル(低酸素負荷モデル、Serum Deprivation刺激モデル、H_2O_2刺激モデル)を作製し、これらについて14-3-3蛋白質の変化をWestern bloting法を用いて検討した。前年度、検討した結果にほぼ、変化はなく、それぞれの刺激において、特有の14-3-3蛋白質のアイソザイムに変化が認められた。(Brain'99:June13-17,1999 Copenhagen Denmark、第58回日本脳神経外科学会総会:Oct27-29,1999,Tokyo) 実際の脳においては神経細胞のみではなく、グリア細胞にも虚血の影響はあると考えられるため、これらに於いても、14-3-3蛋白質が変化するかどうかを検討が必要であると考えた。そこで、グリア細胞のモデルであるC6細胞を用いて検討をすることにした。まず、刺激のない状態でも5種類のアイソザイム(β、γ、θ、ε、ζ)がC6細胞に存在することを確認。各刺激モデルを設定し、経時的に変化を検討した。その結果、明らかに神経系細胞モデルであるPC12細胞とは異なる変化を呈すことが認められた。現在、再検中である。これらの結果から、中枢神経系が虚血というダメージを被った時に神経細胞に含まれる14-3-3蛋白質はその神経細胞の保護に関与していると思われ、一方でグリア細胞に存在する14-3-3蛋白質はまた、異なる働きを行っていると考えられる。両者の働きの違いを解明すべく、引き続き検討中である。
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