1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11877280
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
斎藤 健司 新見公立短期大学, 看護学科, 助手 (70270014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 善文 岡山大学, 医学部, 教授 (70126241)
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Keywords | コラーゲン / 血液関門 / 基底膜 / 精巣 / 精巣上体 / マウス |
Research Abstract |
精巣上皮下基底膜におけるIV型コラーゲンの発現と分布 精子形成が盛んに行われている12週令のアダルトマウスを、各チェインモノクローナル抗体により免疫染色をした。精巣と精巣上体でのαチェイン構成ではα6の有無が大きく異なった。精細管基底膜はα6は欠除しており、α1/α2分子とα3/α4/α5分子の2種類のIV型コラーゲン分子により構成されていた。一方、精巣上体管基底膜ではα1からα6まで全て存在しており、α1/α2分子とα3/α4/α5分子のほかにα5/α6分子が加わった3種頻の分子により構成されていることがわかった。これは今までに報告されていないことである。 次にdeve1opmentalな解析を行った。胎生16日令、生後6日、生後10日の精巣と精巣上体管を免疫染色した。精巣の精細管にはいずれの時期もα6はほとんど存在していなかった。α3/α4/α5分子は、生後10日において精細管周囲に反応が認められた。精巣上体管では生後2日よりα3/α4/α5分子に先んじてα5/α6の分子の発現が見られた。α3/α4/α5分子は、精細管と同時期に発現していた。さらに生後10日では上体管周囲の筋様細胞(myocyte)にもα1/α2分子、α5/α6分子の反応が認められた。輸出小管や精巣網、直精細管には他の部分より早くα1/α2分子が現れていたがその理由は不明である。 IV型コラーゲン遺伝子の発現制御機構 発現制御機構の研究に必須なのは、目的遺伝子発現細胞の道程と培養系の確立である。現在、賢上皮細胞と網膜上皮細胞を調べている。IV型コラーゲンα5とα6遺伝子を組み込んだコンストラクトを構築中である。アガロースゲル電気泳動の解析をする時は、ゲル解析システムを用いている。
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