1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11877307
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
横井 克憲 弘前大学, 医学部, 助手 (00271809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 健 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (30312507)
四ッ柳 高敏 弘前大学, 医学部, 助教授 (70250595)
澤田 幸正 弘前大学, 医学部, 教授 (50138046)
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Keywords | 軟骨 / 組織移植 / 吸収 |
Research Abstract |
軟骨移植を行った際、移植された軟骨は吸収され、一定の形態を保つことができない。軟骨の吸収過程のメカニズムは現状では十分に解明されておらず、これを解明することは非常に重要と考え、特に軟骨吸収に影響を及ぼすいろいろな因子に着目し、その条件を変えて、軟骨吸収の状態について観察した。 <方法> 1.採取部位による軟骨吸収の違いに関して-3kg雄家兎を使用、部位の違いとして、耳介軟骨および肋軟骨を用いた。耳介より 2.0×2.0cm の軟骨を採取、重量を測定し、同家兎背部皮下・筋膜上に移植した。同重量の肋軟骨も、同様に移植し、それぞれ移植後4週、8週で移植軟骨片を採取し、重量の計測、および組織学的評価を行った。 2.軟骨膜の有無による軟骨吸収の違いに関して-1と同様の方法で、耳介軟骨に軟骨膜を付けたもの、付けないものについて、調査した。 <結果> いずれも、移植軟骨の感染などの問題から、実験に用いた因子以外の要素の影響が強く、客観的評価、統計学的処理を行えるような結果を出すことはできなかった。実験方法について、再度検討が必要と考えられた。現在までに調査の結果得られた範囲では、組織学的に軟骨の吸収像を確認できたこと、印象として、軟骨膜の付いている方が、吸収が少ないと思われたことである。 現在、十分な感染防止を行い、軟骨採取方法、軟骨移植方法の均一化に注意をした上で、再度実験を行っている。
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