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2001 Fiscal Year Annual Research Report

移植軟骨の吸収過程についての研究

Research Project

Project/Area Number 11877307
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

横井 克憲  弘前大学, 医学部, 助手 (00271809)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新明 康宏  弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (80311538)
四ツ柳 高敏  弘前大学, 医学部, 助教授 (70250595)
澤田 幸正  弘前大学, 医学部, 教授 (50138046)
Keywords軟骨 / 組織移植 / 吸収
Research Abstract

前年度の研究結果をふまえて、環境因子が軟骨吸収に及ぼす影響に関して、さらなる調査を行った。
今年度は、臨床において耳介再建などによく用いられる肋軟骨について、ラットを使用して実験を行った。
1.軟骨膜の有無による軟骨吸収の違いに関して
約250g雄ウィスター系ラットの肋軟骨を1cm長採取し、同ラットの背部皮下、筋膜上に移植した。採取肋軟骨に軟骨膜を付けたままのもの10例、軟骨膜を除去したもの10例をそれぞれ4週、8週と比較したが、重量減少率において統計学的に有意差は認められなかった。組織学的観察では軟骨膜を除去した方がより吸収が強く見られる印象であった。
2.年齢による軟骨吸収の違いに関して
週令4,8,12週の雄ウィスター系ラットの肋軟骨を用いて1と同様に実験を行い、軟骨吸収の違いを観察したが、重量減少率では統計学的に有意差は認められなかった。組織学的観察でも特に違いは認められなかった。
3.瘢痕による軟骨吸収の違いに関して
あらかじめ約250g雄ウィスター系ラットの背部片側に、皮下を剥離して瘢痕を生じさせておき、1週間後、同ラットより肋軟骨を2片採取して、瘢痕皮下、筋膜上、および健常皮下、筋膜上にそれぞれ移植し、1と同様に比較観察した。重量減少率では統計学的に有意差は認められなかったが、組織学的観察では、瘢痕皮下に移植した方が、吸収が強い印象であった。
本実験では、計測においてはいずれも有意差が見られなかった。これは、使用した軟骨が小さく、また観察期間も短かったためと考えられる。しかし、組織標本においての観察所見では、軟骨膜および瘢痕の有無で違いが見られたため、さらに有効な実験モデルを作成し、研究を行っていく必要があると思われた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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