1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原細菌由来ヘモグロビン結合タンパク質による血管系への傷害作用
Project/Area Number |
11877319
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中山 浩次 九州大学, 歯学部, 助教授 (80150473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 眞弓 九州大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80128347)
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Keywords | 歯周病 / ポルフィロモナス ジンジパリス / ヘモグロビン結合タンパク質 / 血管新生 |
Research Abstract |
HGP15タンパク質による各種培養細胞への作用を検討した。使用した細胞は(1)ウシ大動脈内皮細胞(BAE)、(2)ヒト大網由来血管内皮細胞(HOME)、(3)ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、(4)ヒト上喉頭癌由来上皮性癌細胞(KB)である。行った実験は(1)BAE細胞、HOME細胞、HUVEC細胞、およびKB細胞の増殖に与えるHGP15タンパク質の影響、(2)BAE細胞およびHUVEC細胞の遊走性への影響、(3)BAE細胞およびHOME細胞の管腔形成への影響、であった。今回使用した細胞の内、BAE細胞においてのみ、著明な細胞障害性を示した。このため、遊走、管腔形成実験が難しく、IC50より低い濃度でこれらの実験を行ったが、有意な阻害効果はみられなかった。HOME細胞、HUVEC細胞およびHUVEC細胞に対してはどれも阻害作用を示さなかった。現在のところ、Paramaesvaranらが報告した、HUVEC細胞の管腔形成へのHGP15の作用を再現できていない。
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