1999 Fiscal Year Annual Research Report
エナメルマトリックスによる移植骨に隣接する歯の歯周組織の再構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
11877355
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
工藤 昌人 昭和大学, 歯学部, 助手 (00297029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 元 昭和大学, 歯学部, 教授 (60014122)
山本 麗子 昭和大学, 歯学部, 助手 (50297040)
大野 康亮 昭和大学, 歯学部, 助教授 (30112725)
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Keywords | エナメルマトリックス / 移植骨 / 歯周組織 / エムドゲイン / 歯槽骨 / 歯根膜 / ビーグル犬 |
Research Abstract |
本年度の実験の概要 歯周組織の自然治癒力の検討 本年度はまず歯周組織の再構築の検討に先立ちビーグル成犬1頭を用い予備実験を行った。ケタラールによる全身麻酔下に上下左右の第1第2小臼歯部の頬側歯槽骨を歯根長の2/3が露出するまで歯科用切削工具をもちいて削除した。露出した頬側歯根面の歯根膜、セメント質をハンドスケーラーにて除去しさらに歯根面をルートプレーニングした。上下とも片側を実験側とし、エナメルマトリックス(エムドゲイン(R))で処理した後、粘膜骨膜弁を元の位置に戻し縫合した。反対側は対照側としエナメルマトリックス(エムドゲイン(R))のプライマーのみを塗布し、粘膜縫合した。2ヵ月後、屠殺し、EXAKT-Cutting griding system(現有)を用いて非脱灰薄切研磨組織標本を作製し、トルイジンブルー染色をおこなって光学顕微鏡にて観察をおこなった。その結果、実験側と対照側とも被験歯の頬側は歯周ポケットの形成を認めず生理的状態で治癒していたが、いずれも明らかな歯根膜、歯槽骨の再生を認めなかった。 エナメルマトリックスの主作用である無細胞性セメント質の誘導、それによる上皮陥入の阻止が図られているか検討する必要性が示唆された。
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