1999 Fiscal Year Annual Research Report
人工知能を用いて看護ケアおよび介護ケア支援システムの開発
Project/Area Number |
11877427
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
景山 甚郷 岡山大学, 医学部, 教授 (00169393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 義晴 岡山大学, 医学部, 助教授 (90212505)
山田 一朗 岡山大学, 医学部, 教授 (40200711)
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Keywords | ニューロシステム / 看護,介護ケア / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
本研究はニューロシステム(ニューロソフトウエア:NEUROSIM/L Fujitsu)を用いて、高齢者の看護、介護ケア支援システムを構築し、次の二点のニーズに応えることを目的とする。 1)コメディカル学生の教材 2)老人保健施設、特別養護老人ホーム等の現場において必要なケア項目の提供 ニューロシステムの構築は、まず問題分析と要求分析を行い必要な入出力数を決定し、ユーザインターフェースやメインテナンスの必要性の有無を決定する。その後、ニューラルネットワークの入出力項目数とその性質を分析し中間層のユニットの設計、学習データの設定、さらにニューラルネットワークの学習等へと進められていく。 文献や現場からのアンケートを参考にして、出力項目として以下の2つを選んだ。 (1)転倒による骨折の危険性の予知 a.骨粗鬆症の程度 年齢、性別年齢 b.転倒のリスク 歩行の状態(歩行速度、麻痺または運動障害の有無、バランス感覚の障害) 生活習慣(日本的、西欧的生活習慣) 向精神薬などの薬物の服用の有無と睡眠障害の有無 (2)誤飲による肺炎の危険性の予知 a.嚥下障害の有無 年齢、ADL、脳血管障害の既往 b.咳反射の減弱度 c.逆流の有無 ヘルニア、レビンチューブの挿入 現在、学習データ数を設定しデータをニューラルネットワークに与えて学習、テストを行い、その結果を入出力設計や学習データの設定にフィードバックする作業を試行錯誤しながら繰り返している。今後は更に学習データの細分化など予知精度の向上を図り、出力項目についてもそのケア項目数を増やす予定である。
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