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1999 Fiscal Year Annual Research Report

脂肪の味覚受容機構の解明

Research Project

Project/Area Number 11878018
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

柴田 克己  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40131479)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福渡 努  滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50295630)
河田 照雄  京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10177701)
Keywords皮膚 / 紫外線 / 培養細胞 / HaCaT / 栄養 / 食品 / 宇宙
Research Abstract

本研究の目的は,我々が生来有している紫外線防御システムを増強することである.生来の防御物質として,ケラチン.メラニン,ウロカニン酸が知られている.紫外線の当たっていない皮膚ではウロカニン酸は主にトランス-ウロカニン酸として存在しているが,紫外線照射によりそのエネルギーを吸収して,シス-ウロカニン酸となる.また,同時にウロカニン酸量も減少する.皮膚としては,紫外線を浴びた後,すばやくシス-ウロカニン酸含量を減らし,一方でトランス-ウロカニン酸量を回復することが重要となる.
本年度はヒト皮膚の培養細胞であるHaCaTを使用して,ウロカニン酸の生成(Histidine-ammmonia lyase)と消去(Urocanase)に関わる酵素活性の変動を明らかにすることを目標とした.しかしながら,HaCaT細胞にHistidine-ammmonia lyase活性を検出することができなかった.一方,皮膚には存在しないと考えられているUrocanse活性が検出された.すなわち,このHaCaT細胞をウロカニン酸の生成と消去に関する研究に使用することはできないことが明らかとなった.そこで,ヘアレスマウスを実験材料として使用して行った.ヘアレスマウスに紫外線(UVBを30分間)を照射すると,全ウロカニン酸量の60%程度がシス型となった(当てる前は5%程度).このシス型の割合は、ほぼ直線的に低下していき,24時間後で20%程度となった.全ウロカニン酸含量は,紫外線照射により低下し,照射2時間後で照射前の1/3程度まで低下し,6時間後までその値を保った.その後徐々に回復し,24時間後では照射前の2/3まで戻った.ヘアレスマウス皮膚のHistidine-ammmonia lyase活性は,180nmol/h/mg protein程度であった.Urocanase活性は検出されなかった.以上のことより,ヘアレスマウスが本実験のモデルとして使用できることが明らかとなり,次年度は,紫外線照射によって低下するウロカニン酸量と増加したシス型の消去がどのような機構で制御されているかを明らかにする予定である.

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Published: 2001-10-23   Modified: 2012-11-16  

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