1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11878019
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
岡本 秀己 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (10159329)
|
Keywords | ヒト / ショウガ / バナナ / 運動能力向上 / 疲労度 / エネルギー代謝 |
Research Abstract |
1.バナナの安静時における糖質補給効果と疲労度 方法:男子学生5名にバナナ(固形とミキサー状)、グルコース、フラクトース、水を摂取させさせ、2時間にわたり、血糖値、乳酸値、計算問題回答率、正解率から疲労度を調べた。 2.バナナの運動時における糖質補給効果と疲労度 方法:男子学生5名にバナナ(固形とミキサー状)、グルコース、フラクトース、水を摂取させさせ、摂取後30分に、1時間の運動(自転車エルゴメーター最大酸素摂取量の50%の強度)を行わせ、その間の乳酸値、インシュリン、血糖値、遊離脂肪酸、上記疲労度、と自覚的運動強度(RPE)を測定した。 3.ショウガ摂取が安静時におけるエネルギー代謝及び心肺機能に与える影響 方法:男子学生5名に乾燥及び生ショウガを10g摂取させ、2時間にわたって、呼気ガス代謝装置によるエネルギー代謝量と燃焼基質の測定、心拍、血圧、深部体温の変化を測定した。4.ショウガ摂取が安静時におけるエネルギー代謝及び心肺機能に与える影響 方法:男子学生5名に乾燥及び生ショウガを10g摂取させ、摂取後1時間後に踏み台昇降運動中の心拍、血糖値、乳酸値、遊離脂肪酸値、アドレナリン量、ノルアドレナリン量、ドーパミン量、血圧、深部体温を測定した。また、同様に、摂取後1時間後に自転車エルゴメーター最大酸素摂取量の50%の強度)を行わせ、エネルギー代謝量と燃焼基質の測定、血糖値、乳酸値心拍、遊離脂肪酸値、アドレナリン量、ノルアドレナリン量、ドーパミン量、血圧、深部体温を測定した。 結果:バナナ摂取は、安静時の血糖値を一定に維持し、作業能率を高め、疲労を軽減させ、運動では、インシュリンショックを起こさず、血糖値を高く維持し、運動後半の自覚運動強度を低下させることが示された。 ショウガ摂取は安静時の各種パラメーターにほとんど影響を与えなかったが、両運動時において心拍を低下、血糖値を上昇、乳酸値の低下をもたらす効果(機能)が示された。
|