• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

女性・少女漫画を素材とする異文化理解教育の方法開発

Research Project

Project/Area Number 11878039
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

因 京子  九州大学, 留学生センター, 助教授 (60217239)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松村 瑞子  九州大学, 言語文化部, 助教授 (80156463)
日下 みどり  九州大学, 比較社会文化研究科, 助教授 (70253523)
Keywords女性の立場 / ポライトネス・ストラテジー / わきまえ / 心理の視覚的象徴
Research Abstract

1 資料の収集:平成11年6月〜12月 日本国内、タイ、中国、韓国などで漫画作品を収集した。また、日本語談話分析、異文化理解教育、社会現語学などの文献を収集した。
2 作品の選定:平成11年8月〜平成12年1月 具体的な教材化の候補を3つの基準で選定した。(1)日本の少女が直面する内面的問題を扱ったもの(『イグアナの娘』『桜の園』他)(2)女性の仕事が描かれているもの(『9時から5時半まで』『ピタゴラスの定理』『4階のミス桜子』『うちのママのいうことには』他)(3)漫画という表現手段の独自の可能性を示す手法を用いたもの(『8月の貘』『綿の国星』他)
3 主題分析:漫画の中に描かれている等身大の現代日本人像、現代社会における日本人の親子関係、男女関係、家族の関係の分析、及び諸外国との比較などを行なった。成果の一つは『漫画界のススメ』(日下みどり著)として結実した。
4 言語分析:平成11年4月〜7月 日本語学習者にとって最も理解しにくい特徴は、親密さを示す場合にも丁寧体会話が維持されることである。これを理解させ運用に結びつけるには、実証的データの集積と明瞭な提示方法の開発が必要である。前者のために、我々は、3タイプ12種類以上の自然な日本語会話を文字化し、親しさを示す「ポライトネス・ストラテジー」及び「わきまえ」の典型例を抽出し、11月と12月の二度、国際学会において発表した。後者のためには、漫画作品の中でも我々の分析結果と一致する原則が観察されることを検証し、最もよくその特徴を表す部分を教材化候補部分として抽出した。
5 外国人の漫画作品の理解に関する調査:平成11年11月〜平成12年3月 タイ、韓国、中国、ヨーロッパにおいて漫画がどのように受容されているかを、留学生、海外の日本語学習者、海外に滞在した日本人研究者を対象にアンケート及び聞取り調査を行なった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 松村瑞子、因 京子: "日本語会話におけるポライトネス"日韓言語文化Forum. (2000)

  • [Publications] 松村瑞子: "日本語会話におけるポライトネス―Brown & devinson (1987)の妥当性を中心に―"言語科学. 第34号. 51-60 (1999)

  • [Publications] 日下みどり: "漫画学のススメ"白帝社. 305 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi