1999 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティア活動を通した留学生の主体的社会参加に関する研究-多文化共生に向けて
Project/Area Number |
11878045
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 久美子 長崎大学, 留学生センター, 助教授 (70295111)
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Keywords | 留学生 / ボランティア / 地域への主体的参加 / 異文化交流 / 相互理解 |
Research Abstract |
日本国内・海外における地域共生に向けてのボランティア活動の状況、留学生の参加状況についての資料を継続して収集するとともに、留学生が地域社会に参加していく一方法として、平成11年度は長崎大学医学部付属病院での入院患者へのケアを活動の中心として行った。ボランティア活動に参加している留学生に、研究の目的を説明したうえで、病棟でのボランティア活動の内容とそれについてのコメントの提出を求めた。留学生からの見学もしくは試行的参加への要望に対しても、ボランティア担当の婦長から引き続き許可を得ている。留学生、日本人ボランティア及び病院のスタッフ等対する質問紙調査や面接調査については、平成12年度に行う予定である。留学生ボランティアの募集方法として、同病院での入院患者へのボランティア活動を長崎大学留学生に広く知らせるために、日本人学生の協力を得てポスターを製作し掲示板に掲示するとともに、同様のものをセンターホームページの掲示板欄に掲載した。 これに加え、長大病院に入院してくる外国人患者で日本語が不自由であったり長崎在住の家族や友人がいない人のために、病室を訪問し、患者の母語での話し相手、また看護婦や医師との会話の通訳として、随時必要に応じて病室を訪れることのできる留学生のリストを作成し、3月9日に留学生7名のリスト(語学力を明示した内容を含む)を担当婦長宛に送付した。次年度は実際使用状況の連絡を受けながら、ボランティアの再度募集、ボランティア間でのネットワーク作り等を考えていく予定である。 また、本研究の一環として、7月10日に行われたシンポジウム「多文化共生in長崎」(主催:国立国語研究所)の実行委員会メンバーとして、「異文化交流とボランティア」というタイトルで分科会を設け地域住民と留学生とのボタンティアを通じた双方向的な交流の可能性について討議した。参加者名簿を作成し、参加者全員に送付、地域とのネットワーキングに活用している。
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