2000 Fiscal Year Annual Research Report
学習を保障する力を養うための学習支援システムの試み:日本語研修コース生を対象として
Project/Area Number |
11878046
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
佐々木 香代子 琉球大学, 留学生センター, 助教授 (60305216)
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Keywords | 学習相談 / 学習の意識化 / 学習のリソース / 日本語予備教育修了後 / 日本語能力 / 学習支援 |
Research Abstract |
11年度12月から個別に学習相談を行った学習者に対しては12年度4月以降、12年度4月来日の学習者に対しては10月以降、メールまたはインタビューで現在の日本語環境、日本語使用に対する満足度および問題点等について月1回程度報告をもらい、必要に応じて話し合いを行った。その一方で、琉大での日本語研修コース1期生(10年度10月受け入れ)から4期生(12年度4月受け入れ)に対して、現在の日本語使用環境および自分の日本語能力に対する満足度等についてアンケート調査を12月に実施し、現状の把握に努めた。 12年度受け入れの学習者に対しては、月1回程度個別に学習相談を行い、(1)今、自分が何をリソースとして、どのように学習しているか、(2)学習がうまくいっていると感じているか/うまくいっていないと感じているか、(3)前回の相談時に検討した学習方法を試してみたか、(4)その方法は自分にとってどうだったか(例えば、無理のない方法だったか等)(5)前回に設定した学習目標はどれだけ達成できたか、を報告してもらった。相談担当者は、それらの報告を基に、学習者と今後の学習内容および方法について再検討し、次回までの学習目標および内容・方法について契約した。 上記研究を進める一方で、他大学で学習カウンセリングを行っている教員(研究協力者)と学習カウンセリングの現状と問題点について情報交換を行い、主に日本語のコースを離れてからの学習者に対するケアについて検討を行った。 日本語のコースを離れてからの学習者に対するケアをどのようにシステム化していくかが来年度の研究目標であるが、現在、研究の進め方について本年度得られたデータを基に、検討中である。
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