1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11878067
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 健 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00271635)
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Keywords | 選好 / 優先順位 / 極小限定 / 柔らかい制約 / 線形計画法 / 整数計画法 |
Research Abstract |
本研究の目的は,今まで行って来た定性的確率および定性的効用関数の研究を融合し,定性的な意思決定理論を構築することである.今年度の成果は以下である. 定性的意思決定理論の検討 定性的確率の可能世界順序と定性的評価関数の可能世界順序を論理的に以下のようにさまざまに組み合わせ,有益な結果を得る可能性が高い可能世界を推論する方式を検討した.具体的には,定性的確率の可能世界順序を優先してその順序で最も尤もらしいモデルを選んでから,その中から定性的評価関数の可能世界順序における最も望ましいモデルを選ぶ方法や,その逆の方法,またそれらが混合された方法を検討し,すべて優先順位つき極小限定で表現できることを確かめた. 優先順位つき極小限定における最選好モデルの計算方法の提案および実装 上記理論は優先順位つき極小限定を用いて表現できるため,この優先順位つき極小限定における最選好モデルの計算の実装を数理計画法の一つである整数計画法を用いて提案して実装した.この方式の詳細は以下のようである. 1.現在の情報を制約で表し,優先順位に対応した評価関数を作りだし,その評価関数の最小になる解を求める.この解が一つの最選好モデルよりも望ましくないモデルを排除する制約を付け加えて上を繰り返す. この実装により上記モデルの検証が容易となった.
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Research Products
(1 results)