1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11897004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
多田 功 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60064531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 宏行 大分医科大学, 教授 (00094152)
嶋田 雅暁 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (70124831)
青木 克己 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90039925)
平山 謙二 埼玉医科大学, 教授 (60189868)
姫野 國祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
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Keywords | アジア寄生虫学者連盟 / 寄生虫学者 / 寄生虫学 / アジア / Federation of Asian Parasitologists / 世界寄生虫学会 |
Research Abstract |
アジアの寄生虫学者の連帯と寄生虫学及び世界保健のなかでのリーダーシップ確立を目的に、本企画調査は立案された.このために、まず平成11年10月1-2日に九州大学で班会議を開催した.この予備会議で、アジアの寄生虫学の特徴、アジアの範囲、今後の展開を討論した.さらにこの組織の名称を「アジア寄生虫学者連盟Asian Federation of Parasitologists(略称AFP、後にFAPと改称)」と定めた.この会議の席上で韓国、中国、タイ、フィリピン、インドネシア、スリランカの6カ国から、招待すべき研究者を班員の推薦で選定した.これらの招待予定者(インドネシアを除く)とは直ちに交信を始め、各人の十分な理解と賛同を得た.そこで平成12年1月28日に5人の招待者(研究組織に記載)と日本側班員並びに参加を希望した学会員十数名とによる国際セミナーを福岡市で開催した.海外の参加者には、それぞれの国の寄生虫学会とその活動、主な寄生虫病の問題点など、いわゆる1)カントリー・レポートと、2)アジア寄生虫学者連盟への期待、の2点についての報告を求めた.その結果,この組織作りに対するアジアの寄生虫学者達の期待は大きいことが判明した.すなわち早くFAPの組織を作り、事務局を置き、大会を開いたり、国際機関への働きかけなどを始めるべきだという意見が続出した.本部としては日本でやって欲しいという意向が多かった.そこでまずインターネットを通じた交信を始め、組織のまとめを図り、日本側として次の拡大国際セミナーを開く基金を確保する、ことなどが決議された.この企画会議の報告書は別途、まとめて印刷し、日本寄生虫学会の会員に広く配布する予定である.
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