1999 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病患者における聴覚性感覚記憶の統合機能障害に関する研究
Project/Area Number |
11897014
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
矢部 博興 弘前大学, 医学部・付属病院, 講師 (60210316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 乾 秋田県立脳血管研究所, 神経内科, 主任研究員
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
篠崎 直子 弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (20292162)
鈴木 明文 秋田県立脳血管研究所, 脳神経外科, 主任研究員
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Keywords | MMN / Mismatch Negativity / 事象関連電位 / 記憶痕跡 / 時間統合 / 感覚記憶 / 精神分裂病 |
Research Abstract |
MMN(Mismatch negativity)という事象関連脳電位は、情報処理の最初期の記憶過程に深く関わるが、矢部は記憶痕跡説が示す極小の記憶単位が時間的統合機能を有する事を示してきた。この感覚記憶の特徴を明らかにし、また精神分裂病患者におけるその障害の有無を調査する国際共同研究が計画され、以下の如く企画調査が行われた。 (10.13-10.14) Helsinki大学のNaatanen,Tevaniemiが、弘前大学を訪れ、矢部、篠崎らと精神分裂病研究、MMN特性とMMN発生源の脳波・脳磁図研究に関する企画調査会議が行われた。 (10.6-10.13) 矢部が岡崎国立共同研究機構を訪れ、柿木、小山らとMMN発生源の脳磁図研究に関する企画調査会議を行った。 (10.28-10.31) 矢部が秋田県立脳血管研究センターを訪れ、長田、鈴木らとMMN発生源の神経活動の脳磁図、PET研究に関する企画調査会議を行った。 (11.19-11.28) 矢部がHelsinki大学を訪れ、Tervaniemi,Ilmoniemi,Aronenらと、精神分裂病研究、MMNの特性とMMN発生源の脳波・脳磁図・fMRI研究に関する企画調査会議を行った。 (12.7-12.10) 矢部、Helsinki大学のIlmoniemi,Aronenらが岡崎国立共同研究機構を訪れ、柿木、小山らとMMN発生源の脳波・脳磁図・fMRI研究に関する企画調査会議を行った。 その他、各々の研究所で企画調査会議の準備、資料収集、小会議などが行われた。 以上の結果、研究代表者の矢部・篠崎(弘前大学)、柿木、小山ら(岡崎国立共同研究機構)、長田・鈴木ら(秋田県立脳血管研究センター)、Naatanen(Helsinki大学)らと共に行われる予定の4施設国際共同研究の計画が作成された(平成12年度科学研究費として申請中)。
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