1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11897016
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
杉山 俊博 秋田大学, 医学部, 教授 (00127242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三高 俊広 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50231618)
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
塩尻 信義 静岡大学, 理学部, 助教授 (70162568)
妹尾 春樹 秋田大学, 医学部, 教授 (90171355)
榎本 克彦 秋田大学, 医学部, 教授 (20151988)
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Keywords | 肝臓 / 胆管 / 膵臓 / 肝・胆・膵 / 発生・分化・再生 / 幹細胞 / 消化腺上皮 |
Research Abstract |
肝・胆・膵系は類似の発生過程を経由していることから、成熟生体の肝・胆・膵系には、共通の幹細胞システムが機能していると考え、本研究を企画した。幹細胞の同定のためのマーカーの作製、細胞分離法・培養法・樹立株の確立法など新進の若手研究者の集中的な研究と相互協力が不可欠であった。 平成11年9月1日〜9月2日秋田大学にて第一回企画会議を行った。引き続き9月3日〜9月5日十和田ホテルにて公開シンポジウム「肝・胆・膵系幹細胞の発生・分化・再生の分子機構」を開催し、24名の研究者が出席した。肝臓・胆管・膵臓の基礎、臨床分野の7名の班員による消化腺上皮の幹細胞に関する研究の最近の進歩を報告した。特別講演として東京女子医科大学・医用工学研究施設大和雅之氏に「温度応答性培養皿を用いた細胞シート工学」という再生医工学の興味ある講演を伺い、今後の研究の進め方に大いに参考になった。 班員は本研究による成果を積極的に発表してきた。松本・三高は実験医学18,No4(2000)にて「特集;再生医学から再生医療へ-幹細胞システムの解明と臨床応用への可能性に迫る-」について、また塩尻・三高は組織培養工学25,No.2(1999)にて「特集肝ステムセル研究の最前線-基礎と臨床-」について解説した。また、塩尻はInternational Workshop on Stem Cell Biology and Cellular ad Molecular Treatment(Tokyo,Feb.22〜23,2000)にて、三高は「第6回肝細胞研究会」(東京、6月4〜5日)にてそれぞれ招待講演した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Terada K. et al.: "Biliary expression of copper in LEC rat after introduction of copper transporting P-type ATPase.ATP7B"FEBS Lett.. 448. 53-56 (1999)
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[Publications] Terada K. et al.: "The Long-Evans Cinnamon rat : An animal model for Wilson's disease"Pediatr.Int.. 41. 414-418 (1999)
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[Publications] Mashima,et al.: "Genes expressed during the differentiation of pancreatic AR42J cells into insulin secreting cells"Diabetes. 48(2). 304-309 (1999)
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[Publications] 塩尻信義: "肝の発生とステムセル"組織培養工学. 25,No.2. 52-56 (1999)
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[Publications] 三高俊広: "肝臓における幹細胞システムと肝組織再構築"実験医学. 18. 431-437 (2000)
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[Publications] 松本邦夫: "HGFによる再生医学の実践"実験医学. 18. 424-430 (2000)
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[Publications] Sugiyama,T. et al.: "Liver stem-like (oval) cells : isolation,differentiation and application for cell therapy.In Ikeda,Y.and Okano,T.ed.Tissue Engineering for Therapeutic Use"Elsevier Science B.V.. 161 (1999)