1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11898017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
笠原 三紀夫 京都大学, 大学院・エネルギー科学研究科, 教授 (80027143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 幸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00100058)
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
幸田 清一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011107)
畠山 史郎 国立環境研究所, 大気圏環境部, 室長 (30132856)
坂本 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20111411)
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Keywords | 特定領域研究 / 大気エアロゾル / 大気環境影響 / 物理・化学性状 / 地域大気汚染 / 地球温暖化 / 酸性沈着 / シミュレーションモデル |
Research Abstract |
地球温暖化や酸性雨,オゾン層破壊などの地球環境問題が大きな関心を呼んでいる。これらの問題においては,従来からの地球環境汚染問題と同様,大気エアロゾル粒子が深く関わっている。しかしながら,エアロゾル粒子自身の性状が複雑で時間的に変動し,また地域的に偏りが大きいことなどから,大気アエロゾル粒子の環境影響に関しては定性的にも定量的にも未知な問題、不確かな問題が多い。 本研究ではエアロゾルや大気環境を主研究テーマとした研究メンバーが3回研究会を開催し,地球環境問題や地域環境汚染に及ぼす大気エアロゾル粒子の影響に関する諸問題について議論し,「エアロゾル粒子の大気環境影響」に関する研究基盤を築くと共に,今後検討すべき課題,具体的方法について整理し,科研費「特定領域研究(A)」平成12年度発足特定領域(申請領域名:エアロゾルの大気環境インパクト)として申請した。申請領域研究の概要は以下の通りである。 申請領域研究は次の4つの研究項目:(1)大気エアロゾルの性状特性や二次粒子生成など大気中での物理・化学反応、(2)大気エアロゾルの空間的分布と輸送・沈着、(3)大気エアロゾルの地球温暖化に対する抑制効果、(4)大気エアロゾルの地域〜地球規模での動態シミュレーションによる現象・影響解析、ならなり、エアロゾルの大気環境影響を定量的に評価することを目的とする。本研究を推進することにより、大気環境改善のための技術的方策及び科学的知見に基づく対策策定指針を与えることが可能となるものと考える。
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