2011 Fiscal Year Annual Research Report
光導波路型回折格子用いたポリマ光変調器の低電圧駆動
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11F01051
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
榎波 康文 広島大学, ナノデバイス・バイオ融合科学研究所, 特任教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIU Qing 広島大学, ナノデバイス・バイオ融合科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 長周期グレーティング / 光導波路 / 電気光学ポリマ / 低消費電力 / ゾルゲルシリカ |
Research Abstract |
研究分担者は光導波路型長周期グレーティング(LPWG)構造を用いポリマLPWG光フィルタデバイス(band-rejection filters, band-pass filters, variable attenuators, and add-drop multiplexer)のための光導波路作製及び光学特性評価を行った。これらの研究成果に基づき、本研究において研究代表者が実施してきたハイブリッド型EOポリマ/ゾルゲル導波路光変調器内部にLPWG構造を導入し、EO誘起型LPWGに基づく電圧制御型band-rejctionフィルタや結合器型光スイッチ作製へと研究を進展させる。 高額安定性に優れた新規EOポリマはLNの5倍以上の高いEO係数(160pm/V)を有することを実証した。この研究成果に基づきEO誘起型LPWGに基づく電圧制御型フィルタや光変調器を超低電圧で駆動させることを可能とした。本研究において作製するEOポリマ型LPWG band-rejectionフィルタを発展させ、2つのEOポリマ型LPGWを並行して配置することによりエバネッセント結合ではない方法で2つの導波路間の導波光を結合した。LPWGに使用する材料の光学特性(屈折率及び光損失)をプリズム結合法屈折率測定法により測定し、LPWGの光導波路設計を実施した。温度制御装置内部でのEOポリマコアへの周期ポーリングまたはUV照射により周期構造をEOポリマに作製し、LPWG作製及び光スペクトラムアナライザによる光出力のフィルタ特性を測定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りのデバイス作製および光学実験を行った。光挿入損失が高いため、実験に必要な装置納品後、挿入損失低減と光学評価を再度実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
LPWGを2つ並行に配置した結合器構造をRsoft製光導波路解析ソフトによる計算結果に基づきデバイス構造を最適化する。その後デバイス作製を実施し、印加電圧を調整しEO LPWGからの出力特性を測定する。Add-dropスペクトラムを解析し、2導波路間の最も高い出力結合効率(~100%)を実証する。これらの実証に基づき、ダイナミックフィルタ、ダイナミックパワーイコライザ、可変減衰器、強度光変調器への超低電圧駆動応用研究へと発展させる。
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Research Products
(11 results)