2012 Fiscal Year Annual Research Report
地球規模の変動が影響する集水地域の生態学のサステイナビリティと修復計画
Project/Area Number |
11F01803
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武内 和彦 東京大学, サステナビリティ学連携研究機構, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DANIEL Woldie 東京大学, サステナビリティ学連携研究機構, 外国人特別研究員
|
Keywords | サステイナビリティ / 貯水池 / 地下水 / MODFLOW / 水文学 |
Research Abstract |
本研究は調査対象地域における農業と家庭用に使用される水資源賦存量の評価に焦点を当てた。この論拠にもとづいて、スリランカ・キリノッチ県の地下水資源の研究をモデリング中心に従事している。本研究の初段階に行った既存データのレビューをすることで、特に水文学、水文地質、気候変数などにおけるデータのギャップを明らかにしたが、これが研究を進める上で障害となった。しかしながら、制約などもあったが、概念モデルの開発を試みた。モデルの構築段階において、全ての利用可能なデータを組み入れることでモデル化された帯水層システムを効果的に表現するための事前モデリングの概念化を試みてきた。概念モデルは、地下水涵養量を推測するための地下水解析モデルに変換された。 現時点では地表と不飽和の流れは考慮には入れていないため、浸潤変量をより正確に向上させるため、地表モデルに取り組んでいる。利用可能な水資源の客観的分析を行うためには、地下水賦存量を評価する様々な方法があるが、その中でも本研究では、シミュレーション期間中における地下水量変動や、特定の時期における比産出率とその影響を受ける地域にもとづいて利用可能な地下水貯蔵量を測定することとした。 このモデルの結果は、実行戦略の明瞭化および管理決定サポートへの貢献が期待される。これらの試みは、農業や他の水需要に見合った地下水賦存の持続可能な開発を推進し、さらに地域全体のレジリエンス能力を向上させることが期待される。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度末までに、計画していた概念モデルの開発や完全な水文解析・解釈のための概念モデルから数値モデルへの変換といったタスクを遂行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の次のステージでは、地表と不飽和ゾーンの水流を組み込むことでモデルの向上を図る。また、研究地域の水資源賦存量を予測するための気候予測と水文数値モデルを使用する予定である。
|