2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11F01805
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西成 活裕 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZAWIDZKI MaciejDaniel 東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | セル・オートマトン / トラス構造 / シミュレーション / 歩行者 / 建築 / 渋滞学 / 交通流 / 高齢化社会 |
Research Abstract |
人が集中する大都市において、群集の挙動のマネジメントは極めて重要な課題である。特に高齢者等のハンディキャップのある人々の安全なモビリティを確保するために、様々な軽インフラを考えることは大切である。本研究ではそうした新しいインフラをセルオートマトンを用いて提案した。 高齢者は歩行速度が遅く、かつ外部刺激に対する反応も遅いため、群集の中では衝突転倒する危険性が高い。そして段差があれば、移動の大きな障害になる。そのため、公共施設での構造物に関して、トラスZ構造というモジュールの組み合わせで段差のない道を作ることを考案した。この構造は単位を組み合わせることにより、任意の2点を結ぶことができ、そしてその設計方法についても理論とシミュレーションにより考察し論文としてまとめることができた。 さらにこの応用として、学内キャンパス間をつなぐ橋にこの構造物を用いることを提案し、その模型を完成させた。これにより急な階段なしでキャンパスを移動できる可能性を示すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
渋滞学の重要なテーマである高齢者モビリティに本研究成果は十分に貢献してきている。昨年より続いている研究によって、本年度ついにトラスZのモジュール構造による模型が完成し、実際の状況でどのようにそれが用いられるのかを示すことができた。そして模型をバリアフリーの専門家に見せて意見を聞くなど、積極的にその成果をアピールしている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年同様、トラスZの組み合わせ構造による建築物について、モビリティ応用の観点からさらに検討していく。その構造を利用する側の心理的な評価などを踏まえ、今後この構造をどのように社会に生かしていくかを検討し、さらに構造強度の面からも検討を加える。
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[Journal Article] Journal of Cellular Automata2012
Author(s)
Zawidzki M., Bator M.
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Journal Title
Application of Evolutionary Algoritnm for Optimization of the Sequence of Initial Conditions for the Cellular Automaton-Based Shading
Volume: 7 (5-6)
Pages: 363-384
Peer Reviewed
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