2012 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の個別性に対応したsarcopenia予防の身体活動基準づくり
Project/Area Number |
11J00333
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山田 陽介 京都府立医科大学, 医学部, 特別研究員(SPD)
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Keywords | サルコペニア / 運動介入 / 身体活動 / 高齢者 / 3軸加速度計 / 骨格筋 |
Research Abstract |
本研究の目的は「高齢者のサルコペニア予防の身体活動基準づくり」であり、そのためには1)sarcopeniaの診断基準の作成、2)体力・健康度の異なる様々な高齢者の身体活動量と筋萎縮との関連を、横断的・データと縦断的データから明らかにすること、3)運動介入プログラムによるsarcopenia予防の効果検証が必要である。本年度は、(1)身体活動量調査を引き続き実施すること、(2)健常な高齢者に対して、3軸加速度計内蔵活動量計を用いた日常生活下での自己管理を中心とする介入プログラムの効果検証を行うこと、(3)要介護高齢者に対して、ディケア施設・訪問看護などで実施可能な運動プログラムを作成し介入研究により効果を検証することを目的としていた。(1)については、3か所での調査研究が進み、身体活動量調査がのべ2,000人の計測が実施できた。また、身体活動量とサルコペニアや他の身体機能との関連についての分析を行い、複数の学会発表を行った。(2)については、500名を対象とした介入研究が実施でき、活動量計配布により一日当たり1,000歩の活動量が増加すること、ならびに3か月の運動介入によって、身体機能が向上し、サルコペニア指標も有意に改善された。(3)については、福岡県のある地域を対象とする介入研究を実施することができ、運動介入によって、身体機能が高まり、生活機能が改善されることが明らかになった。これらの成果は、高齢者の体力レベルに応じた適切な身体活動基準づくりのうえで、重要なエビデンス構築となり、同時に社会的意義も大きいものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究目的に掲げた研究計画を全て達成することができ、順調に計画が進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に研究計画どおり研究が進展しており、研究成果も得られているので、このまま本研究課題の推進を進めていくとともに、国際的な基準を作成できるように、国際共同研究に発展させる。
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[Presentation] 地域高齢者の睡眠の質と客観的な身体活動量の関連2012
Author(s)
武田典子, 池永昌弘, 三原里佳子, 松本大葵, 古瀬裕次郎, 山田陽介, 栗山緑, 桧垣靖樹, 田中宏暁, Nakagawa Study Group
Organizer
第71回日本公衆衛生学会総会
Place of Presentation
山口市民会館, 山口
Year and Date
2012-10-25
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