2011 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームの予防及び改善のための至適身体活動量に関する研究
Project/Area Number |
11J01254
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金 正訓 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 身体活動量 / メタボリックシンドローム / 運動基準 / 加速度計 |
Research Abstract |
適切な身体活動は,メタボリックシンドローム(MetS)や生活習慣病の予防に貢献することから,最近の日本の健康政策においてもこれまで以上に身体活動・運動施策が重視されるようになってきている.その一環として,2006年厚生労働省は,「健康づくりのための運動指針2006」を策定した.しかしながら、日本人のための身体活動量基準値であるにも関わらず欧米人のエビデンスを中心に基準値が設定されているという課題がみられる.そこで、本研究では、日本人中年者を対象に客観的に評価した身体活動とMetSとの関係を検討し、MetSを予防するために必要な至適身体活動量を検討することを目的とし、研究を進めてきた。 本年度においては、約600人の中高齢者を対象に3軸加速度計を用いて日常の身体活動量を測定し、MetSとの関連性およびMetSの予防に必要が日常身体活動量レベルを検討した。本年度に実施したこれらの成果については、国際ジャーナルに論文として発表した。これまで、運動がメタボリックシンドロームの予防や改善に効果的であることが多数の研究エビデンスから発表されているが、日常の活動量さらには、メタボリックシンドロームの予防に必要な日常活動量レベルを検討した初めての研究であった。また、2年目に計画していた課題II(3か月間の介入研究)についても、本年度において実行するすることができ、これらの研究成果についても日本体力医学会および日本体育学会にて口頭発表を行った。これらの結果についても、国際ジャーナルでの論文を投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度においては、横断的調査のために、データベースを構築することと、MetSの予防に必要な日常身体活動量レベルを検討することを課題Iとして計画を立てていた。これらの研究課題については、研究計画にともづいて、実行し、その成果については、国際ジャーナルに論文として掲載された。さらに、本年度においては、来年度に計画していた研究課題II(3か月間の介入研究)についても実行し、計画以上の進展があったと判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画としては、1年目に実行した横断研究および介入研究については、論文として国際ジャーナルに投稿する。さらに、3か月間の短期間の介入に参加した被験者を対象に1年後に追跡調査を行うことを予定している。具体的には、長期間の日常の身体活動量の変化がメタボリックシンドロームの改善効果に及ぼす影響を検討する。さらに、これらのデータベースに基づいて、メタボリックシンドロームの予防・改善に必要な日常身体活動量レベルを検討する。1年後の追跡結果についても、国際ジャーナルで論文として発表することを予定してる。また、25年度は、博士課程の最終学年になるため、今までの研究の成果をまとめ、博士学位論文として執筆することを計画している。
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Research Products
(5 results)