2011 Fiscal Year Annual Research Report
映像の意味理解を実現する映像解析手法の確立とその応用に関する研究
Project/Area Number |
11J01938
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 翔 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 映像検索 / 意味理解 / 画像解析 / 映像処理 / スポーツ映像解析 / 可視化 / 選手追跡 / パス可能領域 |
Research Abstract |
近年,放送の多チャンネル化やインターネットによる映像配信の普及により,映像を視聴する機会が増加している.また,サッカー映像や野球映像などのスポーツ映像は世界中の人々が関心を持っており,非常に多くの視聴者が存在する.さらに,スポーツ映像はプロやアマチュアを問わずスポーツ教育へ利用されており,非常に重要な映像資料として扱われている。しかしながら,それらのスポーツ映像を視聴者が十分に理解するためには,選手や戦術などに関する知識や経験が要求される.加えて,視聴者が映像を視聴可能な時間は限られている.このため,映像を効果的に視聴し,内容を理解することを可能とする技術が必要とされている.そこで,申請者は映像を効果的に視聴可能とする技術の確立のために「高レベル特徴量を用いた映像意味理解に関する映像解析」および「映像解析手法のスポーツ教育への応用」について研究を進めた. 今年度は,スポーツの戦術的な類似度に基づいた映像検索を行うため,これまでに算出可能としたパスやフォーメーションに関する高レベル特徴量を用い,戦術の類似度の算出を行った.また,高レベル特徴量に基づくCGアニメーションの生成を行い,選手の配置やパスの可能性に基づいた映像内容の再構成を行った.これにより,高レベル特徴量を用いた映像意味理解に関する映像解析手法が確立され,映像の効果的な視聴や視聴者が映像内容を理解するための補助となるデータの提供が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高レベル特徴量を用いた映像検索に必要なデータが提供元の都合により遅延したため,実験開始時期が遅れた.そのため,当初の計画より,4ヶ月遅延した.
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Strategy for Future Research Activity |
映像データの4ヶ月の遅延を取り戻すべく実験を進め,最終目標である映像を効果的に視聴し,内容を理解することを可能とする技術の確立のため,「高レベル特徴量を用いた映像意味理解に関する映像解析」および「映像解析手法のスポーツ教育への応用」について研究を進める.
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Research Products
(4 results)