2013 Fiscal Year Annual Research Report
リボソームの翻訳伸長停止と共役したmRNA分解 : 植物における新規転写後制御の研究
Project/Area Number |
11J01971
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山下 由衣 北海道大学, 大学院生命科学院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 翻訳アレスト / 翻訳伸長 / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
本研究はS-アデノシルメチオニン(SAM)に応答して, シロイヌナズナのCGS1 mRNA上で起こる翻訳停止がmRNA分解を誘導する機構を明らかにすることを目的としている。この制御では, 翻訳停止したリボソームを認識してmRNA分解機構が働くと考えられるため, まずはじめに, 翻訳停止したリボソームの状態を明らかにすることを目指した。平成23と24年度はSAMによって翻訳停止したリボソームが抗生物質のピューロマイシンと反応しにくいことを明らかにした。平成25年度は, 翻訳停止したリボソームとピューロマイシンの反応性をさらに詳しく解析した。前年度よりもタイムポイントを増やし, 3秒~15分までに設けた17点を測定し, ピューロマイシン反応の速度を定量的に比較した。その結果, SAMによって翻訳停止したリボソームは転座前の状態で止まっていることが明らかになり, 先行研究を強く支持した。一方, SAMで翻訳停止したリボソームに追突した後続のリボソームのピューロマイシン反応は, 転座前と転座後の中間的な値を示した。この, 中間的なピューロマイシン反応速度から, 追突したリボソームの約6割が転座前, 約4割が転座後であることが明らかになった。以上の内容をまとめた学術論文は, Yui Yamashita et al., "Ribosomes in a Stacked Array"として, Journal of Biological Chemistry誌に採択され, 印刷中である。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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[Journal Article] SS-mPMG and SS-GA : tools for finding pathways and dynamic simulation of metabolic networks.2013
Author(s)
Tetsuo Katsuragi, Naoaki Ono, Keiichi Yasumoto, Masami Y. Hirai, Kansuporn Sriyudthsak, Yuji Sawada, Yui Yamashita, Yukako Chiba, Hitoshi Onouchi, Toru Fujiwara, Satoshi Naito
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Journal Title
Plant and Cell Physiology
Volume: 54
Pages: 728-739
DOI
Peer Reviewed
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