2012 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 発症機序の解明並びにその治療薬の探索
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11J08471
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
田中 彦孝 岐阜薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / VGF / 運動神経細胞 / GPNMB |
Research Abstract |
1.VGF遺伝子導入マウスの作製 本マウスを作製することにより、様々な研究へ応用していく事を目的として実施した。今年度は、VGFトランスジェニックマウスの繁殖を行い、高発現ラインの絞り込みをすることに成功した。今後は、VGFマウスの大量繁殖・維持そしてALSマウスとの交配によりダブルトランスジェニックマウスを作製し、VGFのALS病態に対する作用をin vivoで検討していくことが課題である。 2.アストロサイトからのGPNMBの分泌 SOD1^<G93A>マウス脊髄において運動ニューロン同様GPNMBタンパク質を発現していたアストロサイトに注目した。MockおよびSOD1^<WT>発現細胞両群間では培養上清中のGPNMB含有量に差が認められなかったが、SOD1^<G93A>発現細胞では他の二群に比べ有意(P<0.01)に増加していた。さらに、培地中のGPNMB量増加に伴い、有意(P<0.05)なMMP3タンパク質の活性化(active-MMP3)およびMMP9(pro-MMP9)タンパク質の発現量の増加が認められた。このことから、in vivoで認められたGPNMBの増加はアストロサイトより分泌されたGPNMBに起因することが示唆された。 3.ALS病態に対するGPNMBの作用 ALS病態に対するGPNMBの作用を検討するために、SOD1G93A/GPNMBダブルトランスジェニックマウス (G93A/GPNMBマウス)を作製した。V5標識GPNMBタンパク質は、G93A/GPNMBマウス脊髄中で顕著に増加していた。GPNMBの過剰発現により、ローターロッドの保持時間および発症の有意(P<0.01)な遅延が認められた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] ITIH4 and Gpx3 are potential biomarkers for amyotrophic lateral sclerosis.2013
Author(s)
Tanaka H.. Shimazawa M., Takata M., Kaneko H., Tsuruma K., Ikeda T., Warita H., Aoki M., Yamada M., Takahashi H., Hozumi I., Minatsu H., Inuzuka T. and Hara H.
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Journal Title
Journal of Neurology
Volume: (Epub ahead of print)
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The potential of GPNMB as novel neuroprotective factor in amyotrophic lateral sclerosis.2012
Author(s)
Tanaka H.. Shimazawa M., Kimura M., Takata M., Tsuruma K, Yamada M., Takahashi H., Hozumi I., Niwa J., Iguchi Y., Nikawa T., Sobue G., Inuzuka T. and Hara H.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 2
Pages: 573
DOI
Peer Reviewed
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