2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11J08925
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
髙橋 昌幸 新潟薬科大学, 応用生命科学部, 特別研究員(DC-1)
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Keywords | 多発生骨髄腫 / small guide RNA / TRUE gene silencing法 / RNA therapy / 核酸医薬 / 血液がん |
Research Abstract |
私の研究の目的はTRUE gene silencing法を基盤とした多発生骨髄腫治療用small guide (sg) RNA薬を開発することに繋がる研究成果を残す事である。そのために私は、TRUE gene silencing法の原理に基づき、骨髄腫細胞の増殖に重要な役割を担っていると考えられるmRNAを標的にしたsgRNAライブラリーを作成し、多発性骨髄腫治療用sgRNA薬の候補を発見する事を試みた。私は、3年間に以下のような5種類の実験を計画し、研究を行った。実験に使用するsgRNAは2'-O-methyl RNAとして化学合成し、細胞は3種類のヒト骨髄腫細胞株(RPMI-8226、KMM-1、Oda)と、対照細胞としてのヒト白血病細胞株(HL60)および繊維芽細胞株(HEK293)を使用した。これらのsgRNAライブラリーを用いて、(1)MTT試験および(2)qRT-PCR解析(3)フローサイトメトリー解析、(4)DNAマイクロアレイ分析及び(5)マウスゼノグラフトモデル実験を行った。 最終年度では、56種類からなるsgRNAライブラリーを用いて、(1)~(5)の項目についての実験を行った。その結果、5種類のsgRNAは少なくとも1種類の血液がん細胞の増殖を約80%抑制することが示された。またこれらの中の4種類についてはマウスゼノグラフトモデル実験を行った。その結果、これら4種類のsgRNAのcocktailに関しては、KMM-1細胞をヌードマウスの皮下に移植したゼノグラフトモデルにおいても、腫瘍増殖抑制効果が観察された。また別の4種類のsgRNAに関しては標的mRNA量を有意に減少させることが示された。そして、1種類のsgRNAについてはAgilent Array発現解析によって、特異的に減少している、いくつかのmRNAを発見する事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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[Journal Article] Screening of a heptamer-type sgRNA library for potential therapeutic agents against hematological malignancies.
Author(s)
Masayuki Takahashi, Reyad A. Elbarbary, Norihiro Watanabe, Atsushi Goto, Daichi Kamiya, Yoshihiro Watabe, Takayoshi Uchiyama, Miwako Narita, Masuhiro Takahashi, Yoshiaki Takahashi, Noriko Ishihara, Tatsuya Miyazawa, Tetsuo Yoshida, Mitsuoki Kawano, Masato Tamura, Masayuki Nashimoto.
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Journal Title
Luekemia Research
Volume: (印刷中)
DOI
Peer Reviewed
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