2012 Fiscal Year Annual Research Report
スウェーデンの脱集権化改革における学校開発活動の展開
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11J08945
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
林 寛平 聖心女子大学, 文学部, 特別研究員 (10726376)
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Keywords | スウェーデン / 脱集権化 / 地方分権 / 教育改革 / 学校開発活動 |
Research Abstract |
本研究は、スウェーデンの脱集権化改革において学校開発活動がどのように展開していったのかを検討するものである。中央から地方への権限移譲を進めるにあたって直面した課題や葛藤に着目して、どのような解決を模索してきたのかを明らかにすることが目的である。そのことを通じて、1970年代から現在までの教育改革が、現場の教育にどう影響し、教師たちの教育実践をどのように変容させてきたのかを明らかにする。 3年次計画の2年目に当たる平成24年度は、研究実施計画に従って、現地調査を行い、必要な資料や文献を収集し、研究成果を公表することを主な課題として、以下の3点を実施した。第一に、ナッカ市に1月と8月に訪問し、学校改革に熱心な基礎学校で校長、教員と1980年代から市の視学官を務める職員にインタビューを行った。第二に、昨年度までに行ったブレッケ市、マルメ市における脱集権化実験の調査について、6月の比較教育学会で発表した。第三に、スウェーデンの地方分権化改革において、学校内の組織がどのように変化し、教師たちの協働がどう構築されていったのかという点に着目した論文を3月にアイスランドで行われた北欧教育学会で発表し、北欧の教育学研究者からフィードバックを得た。 これらの現地調査および成果の公表は、いずれも先行研究にはなかった視点や資料が含まれていることから、研究上の重要性は高い。また、今年度に収集した資料等については、次年度以降公表したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究実施状況は、計画当初からの変更点があるものの、進展があった。特に、資料収集と分析については年次計画の予定通りに進んでおり、一部については計画を前倒しにして進めている。研究成果の公表については、来年度以降に順次公表していく予定である。したがって現在までの達成度はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は当初の目的に向かっておおむね順調に進展している。課題としては、研究成果の公表をより積極的にする必要がある点があげられるが、来年度は国内、国際学会での発表、学会誌への論文の投稿を予定していることから、特に問題なく進められると考えている。
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Research Products
(5 results)