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2012 Fiscal Year Annual Research Report

難治性神経因性疼痛を担うエピジェネティクス異常とその調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 11J09224
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

内田 仁司  関西医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)

Keywords神経障害性疼痛 / エピジェネティクス / 脊髄後根神経節 / NRSF/REST / 遺伝子発現 / 細胞内局在 / 可視化 / プロテオーム
Research Abstract

本研究課題では、神経損傷に起因する神経因性疼痛(神経障害性疼痛)の特徴である「痛みの記憶」を遺伝子発現の長期性にもとめ、エピジェネティクスの観点から解明することを目的としている。具体的には、これまでに本研究者が同定した「神経障害性疼痛におけるエピジェネティクス異常を誘発する転写抑制因子NRSF/REST」に着目し、神経損傷後におけるNRSFの細胞内局在(核移行)と転写制御の解析を通じて、神経障害性疼痛におけるNRSFの機能調節機構を解明する。当該年度は、前年度に作製した、NRSFおよびその各種遺伝子変異体の発現プラスミドを用いて、細胞内局在を含むNRSF蛋白質の機能調節機構の解析を継続した。また、当該年度は、前年度に引き続き、第5腰部(L5)脊髄神経を結紮後切断するL5-spinal nerve transection(L5-SNT)モデルを用いて、損傷神経と非損傷神経の脊髄後根神経節におけるNRSF標的候補遺伝子の遺伝子発現について、in situハイブリダイゼーション法による詳細な検討を行った。さらに、NRSF標的候補遺伝子の転写制御におけるNRSFの機能的関与を明らかにするために、エピジェネティクス制御化合物を用いた解析に着手した。これらの解析に加えて、当該年度では、神経損傷後のNRSF発現増加を担う転写制御機構を明らかにするために、神経培養細胞におけるNRSFの遺伝子転写を制御するエピジェネティクス機構の解析に着手した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では、NRSFの細胞内局在と転写制御機構の解明を目的としており、前者については、前年度の研究を継続し、展開させることができた。一方、後者については、神経障害性疼痛モデル(L5-SNTモデル)におけるNRSF標的候補遺伝子の遺伝子発現解析とその機能解析を継続すると共に、神経細胞におけるNRSFの遺伝子転写を制御するエピジェネティクス機構の解析にも着手しており、おおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

細胞内局在を含むNRSF蛋白質機能調節機構については、プロテオーム解析と機能解析を継続し、その分子マシナリーを解明するとともに、神経障害性疼痛における機能的関与を明らかにする。一方、NRSFの転写制御機構については、NRSFの遺伝子発現を制御するエピジェネティクス機構とその調節機構を解明するとともに、エピジェネティクス制御化合物を用いて、神経障害性疼痛における機能的関与を明らかにする。さらに、NRSF標的候補遺伝子のエピゲノム異常とNRSFの機能的関与を明らかにし、神経障害性疼痛におけるNRSFの機能的役割をより深く理解する。得られた研究成果を論文報告し、本研究課題の完遂を目指す。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Developmental regulation of RNA editing in mouse dorsal root ganglion2012

    • Author(s)
      内田仁司
    • Organizer
      Neuroscience 2012
    • Year and Date
      2012-10-13

URL: 

Published: 2014-07-16  

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