2013 Fiscal Year Annual Research Report
日常的空間における個体間同期作用の解明と社会性連関モデルの教育支援への展開
Project/Area Number |
11J10284
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Research Institution | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
Principal Investigator |
北 洋輔 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的障害研究部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 学習障害 / 読み書き障害 / 自閉症スペクトラム害(ASD) / 特別支援教育 / 臨床研究 / 認知神経科学 / 実験心理 / MRI |
Research Abstract |
本年度は、個体間の同期作用にかかわるものとして、二者間以上のコミュニケーションに着目した多岐にわたる研究に取り組んだ。第一に、基礎的研究として、言語的コミュニケーションの成立に関わる要因の一つとして、文字の読み書きに着目した脳機能研究に取り組んだ。健常成人・定型発達児および読み書き障害児を対象としたfMRI研究より、文字の読み書きに関わる脳機能を明らかにするとともに、日本語圏における学習障害児の病態の一端を解明した。第二に、障害児に関わる長期実践研究として、コミュニケーションの困難さを主徴とする自閉症スペクトラム障害(ASD)において、対人相互交渉の成立を阻む要因を検討した。約4年にわたるASD児との長期実践研究から、従来指摘されていた他者理解の問題のみならず、自己理解の特異性の影響を見出した。第三に、学習障害やASD等の発達障害児におけるコミュニケーションへの支援に向けて、児の症状評価のための尺度作成に取り組んだ。約1300名の本邦児童・生徒のデータを収集し、解析したところ、高い妥当性・信頼性が認められた。また、不注意や多動性等の症状について、発達的変化や男女差が存在することを見出した。これらの知見の一部は、主要な報道機関に取り上げられるなど、学術的にも社会的にも意義深い成果となった。三年間を通じて、他の研究機関とも積極的に連携し、計画的に研究遂行を行ったことで、本研究課題に対して、当初期待していた以上の研究進展と成果を上げたものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した研究計画を遂行し、学術論文等の研究成果が認められるため
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Strategy for Future Research Activity |
本年度にて本研究課題は終了である。
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Research Products
(16 results)