2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本版フラミンガムリスクスコアの開発とそれに基づく食行動変容介入プログラム構築
Project/Area Number |
11J10883
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
横山 葉子 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 高血圧 / フラミンガム・リスクスコア / 食事パターン / メタアナリシス / 植物性 / 循環器関連疾患 / 分子生物学 / メタボローム |
Research Abstract |
高血圧は米国フラミンガム研究で開発された心疾患発症を予測するフラミンガムリスクスコアにおいて、主要なリスク因子のひとつである。本年度は、介入研究および観察(横断)研究のシステマティックレビューおよびメタアナリシスを行い、野菜等の植物性食品を多く摂取する群では、血圧が統計学的に有意に高いことが明らかになった。この結果は、JAMA Intemal Medicine誌に掲載された。さらに、高血圧と同様にフラミンガムリスクスコアの主要なリスク要因となる糖尿病や肥満とプラント・ベースの食事との関連についてのシステマティックレビューおよびメタアナリシスを進め、体重増加のメタアナリシスは、国際英文学術誌に投稿中である。 また、留学先の所属機関において、プラント・ベースの食事を始める人に対して栄養疫学的研究結果の内容や、実践方法をコンパクトにまとめたスターターキットや栄養医学関連の研究結果の日本語訳を行いさらに一般の人に読みやすい日本語に修正し、冊子を完成させた。完成した冊子は一般の人がアクセス可能なインターネットのページに公開した。プラント・ベースの食事は米国を中心に研究および実践されているため、メニューも米国向けのものが多く、日本人にとっては馴染みがない食材・あるいは手に入らない食材を使っている場合が多く、実用的でないことも多い。そこで、習慣として定着するために必要といわれている21日間分のメニューの作成を実施し同様にホームページ上に公開した。 次に、これらの分子生物学的機構を明らかにするため、ヒトの血漿中代謝産物(メタボローム)と循環器関連疾患との関連を検討した。その結果、特定のメタボロームと高血圧との関連が示唆され、プラント・ベースの食事と循環器関連疾患とのメカニズムの一部となる可能性が示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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[Presentation] 高血圧に関連する血漿中メタボロームプロファイルの検討―鶴岡メタボロームコホート研究ベースライン調査2014
Author(s)
横山葉子, 原田成, 岡村智教, 栗原綾子, 杉山大典, 桑原和代, 平山明由, 杉本昌弘, 曽我朋義, 秋山美紀, 渡辺光博, 武林亨
Organizer
日本疫学会
Place of Presentation
仙台
Year and Date
2014-01-24
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