2012 Fiscal Year Annual Research Report
MANETのためのテストベッドおよび新たなプロトコルの実装
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11J11199
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
クラ エリス 福岡工業大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | MANET / 経路制御プロトコル / テストベッド / 室内・室外環境 / Horizontal/Verticalトポロジ / モビリティ / メッシュ・リニアトポロジ |
Research Abstract |
本研究では、実際にMANETに関する実験環境を増築し、多種のプロトコル、伝搬モデルを評価するとともに新たなプロトコルとの比較・解析を行った。また、ネットワーク・シミュレーション・システムに多種のトポロジモデルと移動モデルを実装し、多種の移動モデルを想定した特性解析を行った。当該年度に実施した主な3つの研究を述べる。第1に「経路制御プロトコルの拡張(OLSR、BATMAN、AODV、DYMO、DSR)」として、新たにリアクティブ型の経路制御プロトコルのDYMO、DSRの経路制御プロトコルを考慮した、シミュレーションを行えるようにした。これにより、各プロトコルの比較解析が向上した。第2に、「複数の建屋問、屋内・屋外の階段等の環境におけるマルチホップ通信による通信解析」として、各経路制御プロトコルにおける経路管理機構の長所・短所を実験とシミュレーションを行い分析した。第3に「シミュレーション(ns-2、ns-3)を用いた様々な移動モデルにおける通信特性の比較・検討」では、近年開発されたns-3とns-2を用いて実験では困難な大規模ネットワークにおける経路制御プロトコルの移動モデルによる通信特性を分析した。 本研究の成果として、国際会議が19編(第1著者5編)となっている。また、NBiS-2012とMoMM-2012国際会議では"Best Paper"賞を受賞しており、本研究の新規性と有用性及び国際性が認められる。来年度は、テストベッドの拡張と応用の開発、特にロボット通信と車車間ネットワークへの適用を目指す。また、異なるトポロジと異なるフロー数の比較評価及び研究の総まとめを行う。期待通り研究が進展しており平成25年度中に博士(工学)の学位を取得見込であり、将来期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた当該年度の研究計画を達成することができた。また、成果として国際会議(査読付き)に19編(第1著者5篇)の論文が採録された。さらに、2012年9月にオーストラリアで開催された国際会議NBiS-2012及び2012年12月に行われたインドネシアで開催された国際会議MoMM-2012ではBest Paper Award賞を受賞し、国際的にも本研究の内容が高い評価を受けている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、平成24年度の研修成果をベースにその応用と新たなアプローチで研究を進めていく。次の5つの項目について研究を行う。 1、テストベッドの拡張(階段上り下りとセンサ・アクタ・ネットワークへの適用) 2、新しいMANET経路制御プロトコルの提案と実装 3、MACプロトコルの提案と実装 4、提案プロトコルのテストベッド上の評価 5、他のプロトコルとの比較と検討
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Research Products
(20 results)