2013 Fiscal Year Annual Research Report
エチレン受容体タンパク質の分解調節機構解明とその応用に関する研究
Project/Area Number |
11J40033
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
棚瀬 京子 (日和佐 京子) 筑波大学, 生命環境系, 特別研究員(RPD)
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Keywords | エチレン受容体 / メロン / 1-MCP / 果実成熟 / 組換え体 / 抗体 |
Research Abstract |
エチレン受容体の分解機構解明に関わる実験には、保持しているエチレン受容体タンパク質の抗体に特異性があることが重要である。しかし、既存の抗体では特異性を砲認できなかった。既存の抗体は古いものでは10年以上のものもあるため、抗体の状態が悪くなっていることも考慮された。そこで、新しくペプチド抗体を外注した。続いて、大腸菌に3種のメロンエチレン受容体タンパク質を発現させ、これを使って新しい抗体の特異性を確認することを試みた。しかし、pQE30Xaへの導入コンストラクトでは、受容体タンパク質が発現しなかった。先行研究で、大腸菌発現ベクターであるpET32aにエチレン受容体遺伝子を導入した場合では、タンパク質の発現に成功した例があり、現在はこのベクターのコンストラクトを作成中である。また、実験4で作出したメロンのエチレン受容体を発現しているトマトの葉、および実生から膜タンパク質を抽出し、抗体の特異性の確認に使用することを試みた。しかし、このウエスタンによる結果は不十分な結果に終わっている。ただし、膜タンパク質のマーカーであるHSC70の抗体を使ったウエスタンでは、目的サイズのバンドが確認できており、膜タンパク質の抽出は問題ないことが確認できている。 また、エチレン受容体の分解に関わると推定される配列の受容体分解への関与を調べる研究(実験4)では、昨年度作出したメロンのアミノ酸置換導入エチレン受容体を導入したトマトの遺伝子の発現をリアルタイムPCRで確認した。現在は、導入遺伝子シングルコピーのT_1個体の栽培を行っており、開花からBreaker(催色期)まで、およびBreakerからRed(赤熟期)までの果実成熟日数の調査を実施している。また、葉の老化や花持ちおよび形態的な変化についても観察を行っているが、これらについては顕著な変化は見られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(3 results)