2013 Fiscal Year Annual Research Report
バイオイメージングを用いたCGS発現制御機構の研究
Project/Area Number |
11J40125
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
薦田 優香 (萩原 優香) 北海道大学, 大学院農学研究院, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 葉緑体移行 / mRNAの可視化 / CGS |
Research Abstract |
CGS1 Exon1には, 遺伝子発現制御に関わるMTO1領域と, 葉緑体移行に関与する領域が存在する. 前年度までに, MTO1領域が葉緑体移行後に切断除去されることを明らかにした. 本年度の更なる解析によって, MTO1領域が, 葉緑体移行にわずかに関与することが示唆された. 現在, 葉緑体移行後に切断除去される領域に, 2つの異なる機能領域(葉緑体移行に関わる領域・遺伝子発現制御に関わる領域)が存在するという新たな発見についてまとめた論文を投稿中である. 一方, CGS1 mRNAのメチオニンに応答したP-bodyへの局在について解析を行った結果, メチオニン処理細胞では, P-bodyとの共局在が増える傾向が見られた. 遺伝子発現制御能を失ったmto1-1変異をもつmRNAを用いて同様の解析を行い, メチオニンに応答した遺伝子発現制御とP-body局在との関連について調べた結果, mto1-1変異をもつmRNAにおいても, P-bodyとの共局在が観察された. すなわち, CGS1 mRNAのP-bodyへの一部局在は, メチオニンに応答した遺伝子発現制御とは直接関連はないものと示唆された. また, stress granuleという顆粒状構造体との共局在についても解析するため, stress granuleに局在することが知られるeEF4EとUBP1bについて, シロイヌナズナからのクローニングを行い, CGS1 mRNAとの共局在について解析した. 生細胞において, CGS1 mRNAとstress granuleマーカーとの共局在は見られなかったことから, CGS1 mRNAは, stress granuleには局在しないものと考えられる. 以上の結果は, 今後, CGS mRNAの局在や代謝についてさらに解析を進める際の手掛かりとして, 大変有用である.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(2 results)