1998 Fiscal Year Annual Research Report
赤外自由電子レーザーの高性能化とそれを用いた光科学
Project/Area Number |
11NP0101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Creative Basic Research
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
黒田 晴雄 東京理科大学, 総合研究所, 教授 (00011479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 俊明 東京大学, 理学系研究所, 教授 (80011675)
竹内 伸 東京都理科大学, 基礎工学部, 教授 (60013512)
河田 聡 大阪大学, 工学系研究科, 教授 (30144439)
中井 浩二 東京都理科大学, 理工学部, 教授 (40028155)
豊田 浩一 東京都理科大学, 基礎工学部, 教授 (20087472)
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Keywords | 赤外線 / 光科学 / 自由電子レーザー / 加速器技術 / 赤外自由電子レーザーの応用 |
Research Abstract |
平成10年度においては、平成11年度から15年度の五カ年にかけて行う研究の準備として、以下の各項目について調査研究を行った。 (1) 赤外自由電子レーザーの安定対策 赤外自由電子レーザーの出力、発振波長の安定性を向上させるために必要な精密温度制御装置の仕様等を検討した。 (2) 赤外自由電子レーザーの自動運転に関する検討 赤外自由電子レーザーをコンピューター制御運転に向けて現時点で準備しておくべき事項を検討し、導入する装置の仕様を決めた。 (3) 高性能光搬送システムに関する調査研究 赤外自由電子レーザーからのビームを、各実験ステーション(最も遠いところは、光源点から30mもある)まで搬送する方法についてコンピューター・シュミレーションによって最適条件の探索を行って光搬送システムを設計した。 (4) 利用実験課題とそれに必要な実験設備に関する調査研究 赤外自由電子レーザーの特徴を利用した光科学の研究課題について、国内・外におけるこれまでの研究を調査するとともに、新しい研究課題について検討した。このような作業を経て、今後の5年間に行う研究計画のおおよその方向を決めた上で、平成11年度内にまず準備すべき設備を定めた。 (5) 利用研究の準備 分子の選択的分解やレーザー同位体分離は実施予定研究課題の一つである。本年度においては、研究対象となる物質の赤外吸収スペクトルの実験データを調べるとともに、それらの分子における基準振動の理論的解析等を行った。
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