2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12014206
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山脇 幸一 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90135301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 正康 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40311716)
上原 正三 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20168652)
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Keywords | 強結合ゲージ理論 / 対称性の力学的破れ / カイラル対称性の回復 / 非摂動解 / トップクォーク凝縮 / シュウィンガー・ダイソン方程式 / DLCQ / 隠れた局所対称性 |
Research Abstract |
研究計画に沿って強結合ゲージ理論とくに非自明な相構造(紫外・赤外固定点)と、その有効場の理論、さらには光波面量子化を中心に展開した。 1)QCDと有効場の理論のマッチングを課すことにより、有効場の理論(「隠れた局所対称性」の理論)の裸のパラメータを決定する方法を提唱した(Wilsonian Matching)。これにより有効場の理論の量子効果(ループ)を2次発散まで採りこんで一意的に計算し、実験との見事な一致を得た。(原田・山脇) 2)上に基づき、カイラル対称性の回復の従来の線型シグマ模型的なパターンとまったく違った新しいパターン("Vector Manifestation")を提唱した。これはパイ中間子とロー中間子とが縮退しカイラルパートナーになるパターンである。実際フレーヴァー数の大きなQCDのカイラル相転移がこのパターンであることを示した。(原田・山脇) 3)以上の結果を含めて「隠れた局所対称性」のループ効果のこれまでの成果を総合報告としてまとめつつある。Physics Reportsに掲載予定。(原田・山脇) 4)コンパクト化された余分次元をもつゲージ理論における対称性の力学的破れをSchwinger-Dyson方程式で調べ、余分次元が2すなわち6次元の標準模型ではQCDの引力はトップクォーク凝縮を起こすのに十分でないことを示した。(橋本・棚橋・山脇,hep-ph/0010260) 5)DLCQの系統的な摂動論を定式化し、S行列が連続極限でも相対論的不変な結果と一致しないことを発見した。論文作成中。(谷口・上原・山田・山脇)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Harada and K.Yamawaki: "Vector Manifestation of Chiral Symmetry"Phys.Rev.Lett.. 86 No.5. 757-760 (2001)
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[Publications] M.Harada and K.Yamawaki: "Wilsonian Matching of Effective Field Theory with Underlying QCD"Phys.Rev.D. (in press). (2001)
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[Publications] S.Uehara and S.Yamada: "On the DLCQ as a Lightlike Limit in String Theory"Nucl.Phys.. B591. 77-108 (2000)