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2000 Fiscal Year Annual Research Report

極北シベリアのチュクチ語にかんする緊急調査

Research Project

Project/Area Number 12039215
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

呉人 徳司  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助手 (40302898)

Keywordsフォークロア / 民俗語彙 / 文法 / 語彙的接辞 / 使役表現
Research Abstract

本研究では、シベリアの北東端に分布するチュクチ語を緊急調査し、そこで得られた民話、神話のほか、民俗語彙などを収集・記録し、また文法の記述を行なうことを目標としてきたが、その主な研究成果は以下の通りである。
1)今年度は現地調査を通じて、チュクチの民話、神話などフォークロアを大量に収集することができた。今はそれらをジャンルに分け、出版する準備を進めている。
2)また、現地調査での聞き取りを通じて、トナカイ遊牧文化を反映する民俗語彙を多く集めることができた。今後なるべく早く整理し、出版する予定である。
3)チュクチ語の文法の中で、主に語形成について記述研究を行なった。とりわけ、語彙的接辞について網羅的に調べ、それらの付加によって派生される出名動詞と名詞抱合との類似点、相違点を明らかにした。また、語彙的接辞に関する先行研究の問題点を指摘し、チュクチ語の動詞形態論の研究を一歩進めることができた。
4)チュクチ語の使役表現を詳しく調べ、その実態を明らかにした。チュクチ語には、「形態的使役」、「分析的使役」、「語彙的使役」の3種類があり、このうち、「形態的使役」と「分析的使役」を最も生産的であり、動詞語幹に一つの接辞がつく「単純使役」、二つの接辞がつく「二重使役」のほか、「逆使役」も存在することが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] KUREBITO Tokusu: "On Lexical Affixes in Chukchi"Languages of North Pacific Rim. 6. 65-84 (2001)

  • [Publications] 呉人徳司: "チュクチ語の使役構造の輪郭-自動詞・他動詞との関わりを通じて-"アジア・アフリカ言語文化研究. 61. 129-148 (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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