2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12039228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
遠藤 史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (20203672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉人 恵 富山大学, 人文学部, 助教授 (90223106)
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Keywords | 東シベリア / フィールドワーク / 言語調査 / ユカギール語 / コリャーク語 / イテリメン語 / 言語コーパス / 記述言語学 |
Research Abstract |
本研究では、東シベリアに分布するユカギール語・コリャーク語・イテリメン語(それぞれ下位方言群を含む)に関して調査研究を行った。その主要な研究成果は次の2点である。-(1)これらの諸言語に関して記述言語学の立場から現地調査を行った。(2)それによって得られた資料および過去の資料を検討し、語彙・文法・テキスト面でのコーパス(資料体)ならびに画像音声資料を作成・蓄積する作業を進め、将来の研究の確実な基礎を築いた。それぞれについてより詳細に述べるならば、研究代表者はユカギール語コリマ(コルイマ)方言について、現地調査(8月7日〜31日)を行い一次資料の収集と分析にあたるとともに、研究協力者たる長崎郁と協力して研究資料のコーパス化の作業を進めた。一方、研究分担者はコリャーク語(チャヴチュヴェン方言)に関して夏に行った現地調査において一次資料(ビデオカメラによる画像・音声資料も含む)の収集と分析にあたった。また研究協力者たる小野智香子と谷津光宏はそれぞれイテリメン語北部方言と南部方言の現地調査(小野:7月21日〜9月11日、谷津:7月22日〜9月1日)を行い一次資料の収集と分析を行った。それらの研究成果は研究分担者の研究成果とあわせ、現在準備中のComparative Basic Vocabulary of the Chukotko-Kamchatkan Language Family(次年度に出版を予定)の重要な基礎となる。 本研究で扱った諸言語は話者数の減少・話者の高齢化が近年著しく、若年層への継承もほとんど切れた「消滅の危機に瀕した」言語である。現地調査による資料の蓄積・コンピュータを利用したそれら諸言語のコーパス作成・若手研究者である研究協力者の研究の進展を目論む本研究計画の果たす役割は、将来にわたって大きいといえる。
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[Publications] Fubito Endo: "Additional Basic Vocabulary of Kolyma Yukaghir"Languages of the North Pacific Rim. Volume6. 9-27 (2001)
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[Publications] Fubito Endo: "Kolyma Yukaghir Text with Grammatical Analysis (3) : The Children Who Left Their Mother"Keizai Riron (The Wakayama Economic Review). 299. 1-10 (2001)
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[Publications] 遠藤史: "コリマ・ユカギール語における指示転換的現象について"環北太平洋の言語. 第7号. 125-140 (2001)
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[Publications] Megumi Kurebito: "Argument-Modifying Type of Diminutive/Augmentative Suffixes in Koryak"Languages of the North Pacific Rim. Volume5. 139-157 (2000)
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[Publications] Megumi Kurebito: "Noun Incorporation in Koryak"Languages of the North Pacific Rim. Volume6. 29-57 (2001)
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[Publications] 呉人恵: "コリャーク語の出名動詞と名詞抱合"環北太平洋の言語. 第7号. 101-124 (2001)
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[Publications] Osahito Miyaoka and Fubito Endo (eds.): "Languages of the North Pacific Rim, Volume 6"Faculty of Informatics,Osaka Gakuin University. 170 (2001)